密室殺人

天川裕司

密室殺人

タイトル:密室殺人


「助けてくれ!助けてくれぇ!!」


警察官「ど、どうされました?」


ある日の夜、1人の男が派出所へ駆け込んできた。

なんでもずっと「助けてくれ」と訴えている。


話を聞くと、どうも殺人事件の現場に遭遇したようだ。

警察が数人その現場に駆けつけた。

それから殺人事件としてその一件は捜査されることになり、

男は重要参考人としてとりあえず、

警察のもとに留めて置かれることになった。


事件があったのは、都内から少し外れた郊外にある、

公園内の公衆トイレ。

そのボックスの中で、1人の男性が血まみれになり殺されていた。


その男は、その公園近くにあった飲み屋で

たまたま数人の友達と一緒に飲んでおり、

その帰り、いつも通って帰る公園内を歩いていた時

また偶然 小便がしたくなりそのトイレに駆け込んだ。

そのとき偶然飛び込んだボックス内に

その死体が置かれてあった。


その男の事件前のアリバイは、

友人たちの証言から裏が取れている。

被害者をやったのは一体誰なのか?

他殺の線で警察は、その地域全体に捜査網を敷いた。


しかし捜査の経過で、その事件が密室殺人であることがわかった。

防犯カメラと死体状況からその事を割り出した警察は、

犯人が被害者を殺害した時の経過とその前後の成り行きを、くまなく調べ始めた。


防犯カメラには、1人目の男が先に入り、2人目の男が次に入った。

その2人目の男の輪郭がはっきりわからない。

フードのようなものをかぶり素顔が見えない。


この2人目の男が犯人だとして、警察はさらに捜査を展開。


そして冒頭に戻る。

密室殺人である以上、時間の経過から見て、

警察に駆け込んできた男が極めて犯人である可能性が高い。


結局その男はすんなり犯行を認め、警察はその男を逮捕した。

密室殺人になる事を見落としていた、犯人の杜撰な計画だった。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=TLEWHKg241Q

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密室殺人 天川裕司 @tenkawayuji

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