第3話 昼に働きつつ 夜は風俗で働いていた
私には、誰にも言えないことがあった。
それは、昼職後に、風俗で働いている事だ。
風俗とは、
私にとっては、初めましては
本当の初めましてに過ぎなかった。
次があるとは限らないから。
それでも私は客を作る意欲は低く
接客態度はとても気をつけていたものの
固定のリピーターは、相手が選ぶものであって私が指定したり、そういうように持っていくものでは無いと思っていた。
だが、それも思いもよらないような形で
私はそこそこの売れっ子風俗嬢で、思ってもいない、そう、それこそリピーターが多かった。
いなくてもいい、かえってこなくてもいいとおもいながらも、精一杯愛想良くはしていたが、まさかこんなにかえってくるとはおもいもよらなかったのだ。
私が風俗を副業選んだのには
いくつか理由があるが、、、
明らかに
お金の面ではなかった。
今の就職に満足はしていたし、収入に不安はなかった。だが、私の心
私の心が不満を訴えていたのだ。
私は、色んな世界を知らなかった。
本当は、
高校2年生の時
先輩にレイプされた。
処女食いと言われる先輩と気づいたら二人きりにされていた。
生理中だった。
中に出された。
妊娠検査薬を買った。
陰性だったが安心できなかった。
やっと…生理が来た。
"男に慣れるため"
そう言い聞かせて副業の面接を受けた。
余計男を嫌いになる。
わかっていたことだ。
それでも、それに慣れてしまえば
平気になるかもしれない。
自虐的思考だとも思ったが、私はそれを選択した。
自分が汚れても、
汚れていると罵られても構わない。、、心さえ
染められなければ。
誰にも心を許さなければ。
私は、私のままだ。
これが私の秘密だった。
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