Re:3話
・黒江 廿楽(くろえ つづら)♂︎
17歳。高校生にしてはマセてる、少しチャラい。
頬にある絆創膏が特徴。
過去に何かあった様子。
・白夜 ノアル(びゃくや のある)♂︎
17歳。普段はクールな異国人とのハーフ。
女性に耐性がなく、雰囲気とは合わない天然。
戦闘では冷静に物事を対処出来る。
・花宮 優梨(はなみや ゆうり)♀︎
17歳。凛としたお嬢様。
しっかり者で礼儀正しい性格。
幼い頃から習っていた格闘技で戦う。
・サクラ(さくら)♀︎
17歳。ふわふわとした優しい少女。
戦闘能力はない一般人。趣味は読書。
放課後は図書館で過ごすことが多い。
・龍宮 大黄(りゅうみや だいき)♂︎
17歳。廿楽と仲がいい。
2-Aのクラスメイト。
明るくヤンチャなタイプ、かわいい子大好き。
・ローズ♀︎
年齢不詳。妖艶な女性。口紅が異様に赤い。
はだけた服を着ており、大人の色っぽい声で話す。
戦闘狂。
・グロリオサ(不問)
幼い子供。カタコトで感情があまりない。
周りにふわふわと光が飛んでいる。
ローズにのみ心を開く。
・白夜 ルイーズ(びゃくや るいーず)(不問)
ノアルの母親であり、ウィード戦争の総司令官。
圧倒的な戦闘力で、幾千もの戦場を生き延びてきた。
母親らしい一面を見せつつ、ノアルには一戦闘員として接する。
・N(不問)
ナレーション。
━━━━━━━━━━━━━━━
廿楽♂:
ノアル♂:
優梨♀︎:
サクラ♀︎:
大黄♂︎:
ローズ♀:
ルイーズ♀:
グロリオサ(不問):
N(不問):
(兼役あり)
廿楽♂:
ノアル・グロリオサ♂:
優梨・ルイーズ♀:
サクラ・ローズ♀︎:
大黄♂︎・N(不問):
━━━━━━━━━━━━━━━
読み方
廿楽→つづら
白夜→びゃくや
大黄→だいき
実→みのる
━━━━━━━━━━━━━━━
「第3話」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
N:図書館での出来事から時は過ぎた。
ウィード実習訓練が、少しずつ近づいてきている。
初めて参加する生徒、既に何度か経験している生徒。
そして。戦闘経験はあるが、訓練は初参加の生徒もいた。
ノアル:……早く、探さなくちゃ。
大黄:ん?なんか探してんのか?
ノアル:そう、僕は………ん?
ってうわ!?大黄くん!?いつの間に!!
大黄:その驚きよう…!
貴様、やましいこと考えてたな!?
ノアル:考えてない!!断じて!!!
大黄:うおっ…顔真っ赤だ…
高校生とは思えねぇ…
ノアル:どういう意味だよそれ…!
大黄:それはさておき、なんか失くしたのか?
探すんなら手伝うぜ!
ノアル:あ、いいんだ…
気にしないで。
大黄:ありゃ?そんなに大事なもんじゃなかったか。
ノアル:いや……大事、だけど。
大黄:お?だったら手伝…
あーー、聞かないほうがいいやつ?
ノアル:………いや。あの、さ、
『クレア』って名前、聞いたことない?
N:意を決して聞いたノアル。
大黄は目を見開いた。
大黄:…ああ、知ってるよ。
学年のトップだったもんな。
N:その言葉を聞き、今度はノアルが大きく目を見開いた。
ノアル:知っ、てる…のか……!?
クレアが参加した実習訓練にいたのか!?
大黄:いや、俺は又聞きで知っただけだ。
…行方不明らしいな。
ノアル:……僕の、双子の妹なんだ…!
絶対に見つけてみせる…!!
大黄:…苗字が一緒だから、そうじゃないかと思ってた。
でも思い詰めちゃダメだぞ!
なんかあったら俺も力になるからよ。
あんま1人で抱え込むな。
ノアル:大黄くん…!
ありがとう!
大黄:気にすんな。
ほら、廿楽が向こうで呼んでんぞー
廿楽:ノアルー、さっきのテストの順位が貼りだされるらしいぞー。
早く見に行こうぜ。
ノアル:はーい!行ってくるね!
大黄:おーう!
はは。最近、この役回り多いんだよなぁ。
N:走っていくノアルを見つめながら。
少しづつ、大黄に影が落ちる。
大黄:俺も、決めなきゃいけない…。
探す、か。
………ごめんな。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
N:放課後、またいつものように。
ノアルは彼女へ会いに行く。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
サクラ:…あ!ノアルくん!
ノアル:サクラさ……サクラ。
あはは、まだ慣れないな。
サクラ:少しずつ慣れていけばいいよ!
今日はどんなお話しよっか…!
ノアル:そうだね、今日は…
N:ノアルは授業の話をした。
戦闘育成学校は、平凡な高校生活とは違う。
サクラは話を聞きつつも、ノアル達を心配そうに見つめるのであった。
サクラ:…そっかぁ。
授業、大変そうだね。
ノアル:ううん。
僕にとってはこれが普通なんだ。
ずっと戦って生きてきたから。
サクラ:え!?
ノアルくんって、小学校とか中学校って通ってなかったの…!?
ノアル:まぁね…
僕が元々居た国だと、そんなに珍しいことじゃないよ。
サクラ:そうなんだ…。
ね、ノアルくんのこと、もっと知りたい。
ノアル:わ、ち、近いよ…!
わかった、ちょっと長くなるけど聞いてくれる?
サクラ:うん!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
N:図書館だと怒られちゃうから、とノアルが笑い
公園へ移動する二人。
そこでノアルは、ぽつりぽつりと話し始めた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ノアル:僕は、元々ウィード戦線にいた戦闘員なんだ。
大体5年前かな…?
ついに海外にも応援要請がきて、僕の家族は日本へ引っ越してきた。
…クレアも、一緒に。
サクラ:クレア、さん…?
ノアル:僕の双子の妹なんだ。
クレアは戦闘育成学校に入学して、僕はウィード戦線へ送られることになった。
戦っても戦っても湧いてくるウィードにびっくりしたし、強さもなかなかだったから驚いたよ。
サクラ:ノアルくん、同い年なのに戦争へ行ってたなんて…
なんだか少し、遠い人に感じちゃう。
ノアル:あ、でも!
僕も今は学校に通ってるから!
サクラ:ふふ、そうだね。
今はこうして隣にいてくれるもんね。
ノアル:うん…(照れ)
サクラ:そっかぁ、妹さんと同じ学校ってことだよね。
私ひとりっ子だからうらやましいなぁ。
ノアル:………その、クレアは今、行方不明なんだ。
ウィードの実習訓練中に……
サクラ:(少しかぶせて)ごめんなさい!!
私、無神経なことを…!
ノアル:ううん、大丈夫だよ。
すごく元気で、強い女の子なんだ!
簡単に死んだりしないよ。
クレアは…絶対に、生きてる。
(気持ちを切り替える形で)
…いつかサクラさんにも紹介したいな!
サクラ:うん!
クレアちゃんとも仲良くなれたらいいな~…!
ノアル:そう言ってもらえると僕もうれしい。
えっと…話の続きだね。
それで僕は、クレアを探すために学校へ転入したんだ。
少しでも情報を集めるために…
…まぁ本当は、総司令官から
使い物にならないって外されたんだけど。
サクラ:…そっかぁ。
廿楽くんと優梨ちゃんには、クレアちゃんについて何か言い出せてた?
ノアル:うん。
二人に迷惑かけちゃうかなと思って。
ただでさえ忙しいのに…
サクラ:そうだよね…
いつか、ちゃんと話せる日がくるといいね。
ノアル:うん。
あ、でもクラスメイトの友達…一人だけだけど。
クレアのことを聞くことができたんだ!
サクラ:わぁ…!それは大きな一歩だね!
ノアル:何かわかったわけじゃないけど、力になるって言ってくれた。
それだけでうれしかったな…!
いつかサクラさんにも、彼のことを紹介したい。
すごくいいやつなんだ!
……でも、あの、ちょっと、彼は女の子好きなので、
サクラ:そうなの!?
私女の子だから仲良くなれるかも!
ノアル:そういうことじゃない…!!
サクラ:??
ノアル:あ、いや、あはは
うーん…でも、きっと仲良くなれるかも。
サクラ:えへへ、楽しみだね!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
N:二人の時間はあっという間に過ぎていった。
少し名残惜しいと感じながらも、ノアルたちは解散して帰路につく。
ついに、ウィード実習訓練の前日。
また廿楽は夢を見る。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
廿楽(頭の中):……俺は、寝てたはずだ。
この感じ…!またあの悪夢か!?
これは何なんだ、俺は何を聞かされているんだ…?
とにかく、今は少しでも情報が欲しい。
今度はバレないように、なるべく気配を消して…
ローズ:…フン。つまらないわねェ。
アタシだって戦いたかったのに、今回はお留守番って!
はーァ…グロリオサがうらやましいわァ。
グロリオサ:ぼくも、ざんねん。
ローズといっしょに、たたかいたかったのに。
ローズ:あらあら、可愛いこと言うじゃなァい。
でもォ、実さんの指示はァ、ぜ・っ・た・いなの。
計画通り、ちゃんと一人で学校を襲撃するのよォ?
グロリオサ:…うん、そうだね。
ぼく、がんばる。
チェリーを、さがすためにも。
廿楽(頭の中):学校を、襲撃…?
もしかして、また半年前のような事件を起こすつもりか!?
くそ、もう今日みたいなもんだ…!
対処するには時間がなさすぎる!
…今回は少しだけ、視界が見えるな。
せめて敵の顔でも覚えておきたい。
ローズ:にしても、ダチュラも災難よねェ。
今回はメンバーから外されたんですって。
廿楽(頭の中):今しゃべったのはローズ、か。
…肌の露出がすごい。あれもうほぼ服じゃないだろ。
グロリオサ:たいへん、そうだよね。
ぼくは、こどもだから、ちからになれない。
廿楽(頭の中):こっちがグロリオサ、だな。
まだ10歳くらいの子供だ…
こいつも敵なのか?
ローズ:そうねェ…。
彼女が起きたら、ダチュラも助かるんじゃないかしらァ?
N:ローズはそう言いながら、後ろを振り向く。
そこには大きなガラスケースがあった。
ケースの中は草木が生い茂っており
一人の少女に絡みついていた。
廿楽(頭の中):っ…!!!
クレア!!!!
N:彼女は目を閉じており、
生きているのか確認することはできない。
廿楽(頭の中):ああ、クレア…!!
生きて…いや、わからない、でも…!
必ず、必ず!
俺が助け出してみせる!!
N:廿楽はまだ高校生だ。
この状況で、冷静でいられるはずがなかった。
彼らの目が光る。
ローズ:……ふっ!!!!
(廿楽に向かってツタを伸ばす)
廿楽(頭の中):しまっ……!!
(バチンという音とともに映像が遮断される)
グロリオサ:………そこにいるの、だれ?
ころすからでてきて。
ローズ:この攻撃で生きてるはずないわよォ。
確実に命中したわァ。
…でも、実さんに報告しなきゃいけないわねェ。
グロリオサ:そうだね。
ぼく、つたえてくる。
ローズ:ふふっ、アタシもついていくわァ
つ・い・で・にィ
明日の襲撃に同行させてくれないか、提案してみちゃおォっと♪
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
N:ついに当日。
いつもより神妙な面持ちで準備をする廿楽。
さすがにノアルと優梨も、黙っていられなかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ノアル:…廿楽。
さすがに怖い顔しすぎだよ。
廿楽:っ…!!
わり、そう見えたか。
優梨:…見過ごせませんね。
怖い気持ちはわかりますが…
なにも、そこまで思いつめなくても。
廿楽:はは、俺怖がりっつったろ?
誰よりビビるにきまってんじゃねぇかよ。
ノアル:うーん…
廿楽の実力なら、大丈夫だと思うけどな…
優梨:まぁ、正直に言うと私も怖いです。
だって相手は本物のウィードですよ。
今までの模擬戦とは違いますから。
ノアル:…そうだったね。
なら僕も…
(真剣な声に変えて)
戦闘員として、皆に実力を見せようか。
N:そう言いながら、ノアルは学校の武器庫へ歩いて行った。
廿楽:…異国人の由諸ある家柄、ね。
噂は間違いじゃなさそうだ。
優梨:ノアルさんに負けていられませんね。
私たちも、気持ちを切り替えましょうか。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
N:ノアルは小型ナイフを数本持ち。
廿楽はデザートイーグルを二本。
優梨は拳にグローブをつけて。
彼らは校舎裏に集まった。
そこに待ち構えていたのは、いつもの先生ではなく。
顔にたくさんの傷を負った女性が立っていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ルイーズ:…三十分前行動。
よくできているじゃないか。
ノアル。
ノアル:……えっ!?
母さん!?
どうしてここに…!?
ルイーズ:ここには総司令官としてきた。
政府から命令が来てな。
ノアル:…なるほど。
失礼いたしました。総司令官。
ルイーズ:うむ。
物分かりが良くて助かる。
優梨:ノアルさん、あの人は…?
ノアル:僕の母さん。
そして、ウィード戦線の総司令官だ。
優梨:な…!?
そんな方がなぜここに…?
ノアル:……なんでだろう。
僕もわからない。
優梨:…………
とにかく、今回の実習訓練は簡単ではなさそうです。
警備の人も前回と比にならないくらい多い…
廿楽:…俺らは今まで通りやるしかねぇよ。
ノアル:あぁ。
気を引き締めていこう。
…廿楽、顔色悪いよ?
大丈夫?
廿楽:…おう。
大丈夫だ、ありがとな。
N:ついに実習訓練の時間がくる。
いつも先生が立っていた場所に、ルイーズが足を運ぶ。
小さな壇上から、生徒を見下ろしながら。
ルイーズは口を開いた。
ルイーズ:こんにちは。
はじめまして、諸君。
私はウィード戦線総司令官である、白夜ルイーズだ。
政府から実習訓練の監督を任命された。
なぜ、総司令官が戦闘育成学校へ来たのか、だが。
…敵であるウィードは、この学校を標的にしている可能性が高い。
N:生徒たちに、少し動揺が走る。
だが、三人はまっすぐな瞳でルイーズをとらえていた。
ルイーズ:…厳しいことを言おう。
今、少しでも戦う意思が揺らいだ者。
何も言わずに校舎へ向かえ。
ここは訓練とはいえ、戦場だ。
軽い気持ちでここにいてはいけない。
私が許可しよう…。この場から去れ。
N:ゆっくりと、一人、また一人とルイーズに背を向ける。
10人いた生徒は、いつしか五人となっていた。
目に涙を浮かべて動かない少女と、ルイーズを睨む少年。
そして、廿楽、ノアル、優梨だ。
静寂を破ったのは、ルイーズの一言だった。
ルイーズ:……お前達はおかしい。
この時代に、戦争に参加しろと言っているんだぞ。
ここで踵を返さないのは、高校生としては異常者だ。
……だが、戦闘員としては合格だ。
我々の目標はただ一つ!
ウィードの殲滅、それだけだ!!
10分後、作戦を開始する!
後衛班のテントへ向かい、指示に従い配置につけ!!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
N:ついに、実習訓練が始まる。
ノアル、廿楽、優梨は近い位置に配置された。
インカムに指示が入り、三人は走り出した。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
廿楽:……前方右前、敵影確認!
行くぞ!
N:6発の銃撃音。
しかし、ウィードは動きを止めない。
廿楽:…くっ、根っこが多すぎてどれが弱点かわかんねぇ!
前よりウィードの強さが上がってる…!?
優梨:フォローします!
ふっ…!はぁあ!
っ……っく、強い…!
廿楽:優梨!
一旦引け!
優梨:いえ!まだやれます!
はぁぁぁああ!!
廿楽:…おい!優梨!
ノアル:僕がやる。
N:ノアルがウィードを横切ると、ウィードの根に線が入る。
線からウィードの体がズレて、滑り落ちていった。
廿楽:あ、ありがとう。
優梨:…すみません、助かりました。
ノアル:お礼はいいから立って。
ここは戦場だよ。
廿楽:おう、わりぃ。
次は足引っ張らないようにしねーと…
優梨:…………はい。
N:何体かのウィードを倒しながら、三人は走る。
廿楽が敵影にいち早く気づき、優梨が応戦。
そして、ノアルがトドメを刺す。
廿楽:優梨、大丈夫か?
優梨:…………大丈夫です。
廿楽:そ、そうか。
ノアル:前方左上、敵影確認。
N:そこには、小さい子供がいた。
木の上に座り、怯えている。
優梨:なぜこんなところに子供が…?
ノアル:とにかく、救出しよう。
優梨:向こうの木から伝って登れそうです。
私が行きます。
二人は子供に声をかけ続けてください。
ノアル:わかった。
廿楽:………
こんなところに子供?
そんなわけが…
ノアル:君!聞こえるかい!
今からそこへ、お姉さんが行くから!
木から落ちないように、ちゃんとつかまっててね!
グロリオサ:…………うん。
廿楽:っ…!?
優梨!降りろ!!
そいつは敵だ!!!
優梨:えっ
N:廿楽の声に驚き、優梨は咄嗟に身構える。
直後、横から恐ろしい量のツタが伸びてくる。
ギリギリ回避はできたが、木から足を踏み外してしまう。
優梨:きゃ!(短い悲鳴)
廿楽:危ない!!
優梨(頭の中):この高さでは助からない…!
死ぬ…っ!
ノアル:っ…と!(抱きかかえる)
大丈夫!?
優梨:…は、はい。
ありがとうございます…
廿楽:ナイスキャッチ…!
よかった…!!
優梨:っ…少し、右腕を怪我をしてしまったみたいです。
廿楽:俺たちが時間を稼ぐ。
…後衛班に連絡、できるか?
優梨:わかりました。
グロリオサ:あれ…?
なんでばれちゃったの?
ローズ:あーららァ。
作戦が台無しねェ…
ねェ、そこの坊やたちィ?
N:二人が木の上から地面に降りる。
優梨が後ろに下がり、廿楽とノアルが前に出た。
ローズ:んふふ…!
よく罠だって見破ったわねェ。
グロリオサ:すごいね。
きづいたのは、ほっぺにばんそうこうのきみだ。
どうしてわかったの?
廿楽:……周りに、ウィードがいなさすぎる。
木の上はウィード達のテリトリーだ。
子供が一人でそんなところにいたら、瞬殺されるだろ。
ノアル:…!
なるほど、確かに。
ローズ:アハッ!♪
すごいじゃなァい…!
アタシを楽しませてくれそうねェ!
グロリオサ:ふーん…
ところでさ。
きみたちは、おとな、こども。
どっち?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
N:ついに始まった戦い。
果たして彼らは、勝利することはできるのだろうか。
戦いは第4話へと続く____
まだ蕾の花たちよ リプライ @mizuhana0825
★で称える
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