第3話入学

前回のあらすじなんやかんやで洞窟を脱出したクラシュとレイスはレイスの友人のレストと学校の教師のリビィルと出会った。

入学を決意したクラシュはレイスに手を引かれてとある場所に連れていかれていた。

「ということで、入ると決意しただけじゃ入学できるわけではないのよね。」

そんな説明をしているレイスはちょっと嬉しそうだ。

「そうなのか、それじゃ何かするのか、うわっ。」

そして見えてきた場所は何か分からない物が大量にある場所についた。

「ここは測定室ここでは魔力、魔法を使うために必要なエネルギーとか、心獣、私が出してたライトとかのことね、それを調べられるのよ。」

「本当だったらかなり時間がかかるはずだが、私を頼ったから早くできるようになった、ここまで考えてあそこで悩んでいたのか?レイス。」

ハアというため息とともに奥から指の先にシャラシャラと鳴らしながらカギを持ってきたリビィル先生が来た。

「さすがにそこまでは考えてはないですよ、それに結局手伝ってくれたじゃないですか。そ、れ、に、早くいろいろ検査しようよクラシュ。」

まるで楽しみにしていたおもちゃがまさに目の前にあるような言い方をしながら話していた。

「それで、俺は何をすればいいんですか?。」

「とりあえず、そこの台座に乗ってくれ。」

と言って一番大きい機械の目の前にリビィル先生は行った、そしてクラシュはその台座の上に立ったすると、クラシュの足の下から光が漏れ出てきた。

「大体の平均n魔力は100あればいい方だここだと110あればいいか、とりあえずそこでおとなしくしていてくっスウー。」

「ん?、どうしたんですか。」

急に手を目に当てて上を向いたので気になってクラシュは声をかけてみた

「えーとどれどれ、てっ、ええええええ!?どどどうゆうことっひゃひゃ180!ってどうゆうことよ!。」

「ああ、私も目を疑ったさ私が本気を出しても170前後だとゆうのに軽々と140の壁を越えてくるな。」

そんな風に二人が盛り上がっている中で当の本人は何もわかっていなかった。

「えっと平均が100くらいで今の俺が180ですか、少しすごいくらいじゃないですか?。」

「クラシュ!そんなこと言ったらこの学校にいるみんなにくし刺しにされて焼かれてタッパに詰められちゃうよ!。」

「レイスいったん落ち着け、と言ってもこの数値なら仕方がないのか、よく聞けクラシュさっきも言ったが私の本気で170、そして魔力というのは魔法や心獣の力を使うことで上げられはする、だがそこには壁がある、この時の壁とはその数値から上げるのが難しいというものだ、それが140そして君は鍛えてもいないのにその壁を悠々と超えてきたのだ。」

ここまでの説目を受けてもまるでピンと来ていないクラシュにハアとため息をついたリヴィル先生は別の操作をし始めた。

「さて、それはそうとここまでの魔力だとかなりの心獣が期待できるな、となるとかなり時間がかかる、先に筆記テストを済ませておこう。

そうリビィル先生が言うと、レイスが残念そうな顔をしてこう言った

「そうね、確かに時間の効率を考えたらそっちの方がいいかも。」

そしてクラシュは台座から離れ案内されたまま隣にあった机に座った。

「さてと、とりあえずまあ、あの魔力量なら問題ないだろうが一応規則なのでな、これから筆記テストを始めるなあにわかることを書けばいいだけさ、とりあえずシャーペンと消しゴムはこちらで用意した、それでは始め!。」

~数十分後~

「スウ―…、ハア―…、いやまあうん、記憶喪失の君にこれを出した私が悪かった。まあうん、あの魔力量ならレベル2は取れるだろう、大丈夫だ安心していい。」

そこには0と書かれたテストと絶望してうずくまっているクラシュがいた。

「いや、文字は読めたんです、文字もかけるんです、けれど何もかもわからないんです、文字の意味とか何をどうすればいいのかとか何もかも。」

「ああ、うん、どんまい。」

それにはレイスも何か言おうとしたが、成績上位が故か、ひどすぎる点数が故にか何も言えなかった。

「さ、さて次だ、魔法テストだ、これは君の得意な魔法を調べることができる具体的には、魔力を出してもらうんだが、君には難しそうだから。」

そんなことを言いながら上着を脱ぎクラシュの前に立ち、強烈なストレートをクラシュの腹にぶち込んだ。

「カハッ。」

ドゴ、ガラララ

「さあ、戦闘訓練だ歯あ食いしばれ。」

その瞬間また繰り出したと思ったその時クラシュそのこぶしを抱え込み受け止めた

「そう簡単に、食らうと思うな!。」

そう言いながら攻撃を受け止めた力をそのままいかし回し蹴りをリビィル先生の後頭部にぶち込もうとしたがそこにバリアを張りその攻撃を防がれた。

「体から流れる物を感じ外に出すイメージだ!やって、見ろお。」

バギ、ギャリイイリリリ

クラシュが足を下した瞬間にまだ使えた左手でクラシュの顔を殴り後退させた

「ゴバ、ハーハー。」

クラシュは鼻血を拭きながら体に僅かに漲るエネルギーを感じた。

―体に流れるこの違和感、そうかこの力これか!

立ち上がったクラシュの背後に白いエネルギーが舞っているそして思い切り踏み込み一気に走った

バギギギ

走ったクラシュの腕に背後にあったエネルギーが集まりある形へとなる

「オルああああ。」

ギャリリリ

クラシュの手には青くも白いようなものが爪のように張り付いているその爪をまっすぐリビィル先生に突き立てた、しかし。

「その力だ、もっと、もっと、吐き出せ自分の力を!。」

そう簡単に食らうリビィル先生ではなかったその攻撃を何かのバリアで防ぐしかし

「二段構えだぜ、先せえ、オウラア。」

その爪からまた背後のエネルギーが一つに集まり爪がさらに突き出しリビィルの腹の直前までいった。

「ぐっ、だがこれで終わったら教師名乗れねえんでなあ、ちったあかっこつけさせてもらうぞお。」

さっきのバリアが途端に割れクラシュの爪も割れたそしてリビィル先生のこぶしがクラシュの顎に吸い付くように殴った。

ガシャーンガシャガシャガシャ

「ふう、さてこんなもんでいいだろ、ええと適正はなんだっと。」

「先生!そんなこと言ってる暇ないですよ!クラシュ大丈夫?。」

「いてて、ああ、うん大丈夫。」

「安心しろ最後の一撃に回復魔法を仕込んでおいた。」

吹っ飛んだクラシュを支えながらレイスは機械の近くに行ったすると。

「なるほど、まあそんなもんだろうな、さっきの戦闘で分かってはいたしな。」

「へー、クラシュの適正属性は氷と風かあ、ふんふんなるほど。」

「属性って何?。」

と尋ねると、レイスは自慢げに語りだした

「属性っていうのはこの世界を作った神様がこの星に与えたものなんだ、主に、

火、水、木、金、土、月、の6つとそれの派生だね、有名なのは火の派生の毒、水の派生の氷、木の派生の風、金の派生の光、土の派生の岩、月の派生の闇だね、ほかにもいろいろあってその中に私が一番好きな雷とかあるんだけど、クラシュの場合はその中の氷と風ってわけ。」

クラシュは今回ばかしは何か納得したようにうなずきレイスの後ろで何か嬉しそうにリビィル先生も手をたたいている。

「さて最後に心獣の検査をしよう。」

「このままでいいんですか?。」

「ああ、そこでもんだいな、い…。」

検査が終わったらしいリビィル先生は、何かあり得ない物を見るような目で機械をにらんでいた。

「どうしたんですか、先せ、これって。」

「ああ、落ち着いて聞いてくれクラシュ。」

「は、はい。」

さっきまでめちゃくちゃテンションが高かった二人がこんなに真剣な顔をするので、少し緊張しながら答えた。

「君に、心獣は、いない。」



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