第5話:起きている時に見る夢

言語面の学習障害。医者にそう言われたことがある。いわゆる、空気が読めないとか、そういうやつだ。

それだけ理解してくれればいい。


私は他の人に、上から目線で話すなとか、空気が読めないやつだとか、なぜそのタイミングで話し出すんだとか、いろいろ言われてきた。

私と世間の間には、薄い壁のようなものがある気がする。薄い壁で靄がかかり、世間がよく見えない。正しくは、よく聞き取れないし、うまく話しかけられない。

そんな感じだ。


それは家族も同じだ。やはり、薄い壁がある。

だから私は、自分以外の人のことを「他人」と呼ぶ。家族であってもだ。

それは傲慢なのかもしれない。ただ、そう認識しないと私の心が潰れるだけの話だ。


前にも書いたかもしれないが、私の中学生の頃の夢は象牙の塔の中で一人で生きていくことだった。ある意味、それは達成しているのかもしれない。

ここは夢の世界。象牙の塔の中の世界。

世界とはズレた世界。そこから世界との交信を行っているだけ。


私は夢の世界から皆さんに問いかけて、そして話を聞くしかない。

皆さんの生きている世界は平和ですか?


私は辛い時は横になり、気持ちが楽な時は起き上がって話しかけます。

私の生きている世界は平和と言えるかどうかわからないですが、ひとまず平和です。

夢の世界ですけどね。

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