Shadow×Light~光のキミと影のボク~

タカナシ トーヤ

プロローグ

光と影

 この世界では遥か昔、「光」と「影」は一体であった。



 しかし、度重なる事故、事件、未曽有みぞうの災害に見舞われるうちに「光の人」の人口はみるみるうちに減っていき、「影の人」ばかりが増殖していった。



 「影のヒト」は強い武力で光のヒトを抹殺し、その世界を支配しようとしていた。

 「光のヒト」は平和で武力を持たない。油断すると容易たやすく「影のヒト」に消されてしまう。



 だが人々は知っていた。

 影のヒトに世界が支配されたら、この世界には救いがなくなるということ

 また、光のヒトは影のヒトを浄化することができるということを…



 人々は考えた。



―「光」と「影」が一体に世の中のバランスが取れ、再び平和な世界を取り戻せるのではないか。―



 こうして、「光のヒト」と「影のヒト」を結びつける条約が生まれたのである。

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