第25話

 ヴィンゲージさんがきた理由は簡単だった。


「なんかルシウスが楽しそうなことをやっとったから来たのだ!」


安直すぎる!


「そうか,ならヴィンも一緒に来るか?」


ルシウスがそう提案するとヴィンゲージさんは目を輝かせながら首を縦に振った。

ほんとに嬉しそうだった。

そして俺が今,何をしているのかと言うと…。


「やはりルシウスの認めた男だ!強い!楽しいぞ!」


気分の上がったヴィンと戦っています。

ヴィンの基本的な戦闘方法は拳だ。

子供が手を振るうように出される拳には信じられない量の魔力が纏われている。


ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!ドゴォォォン!


「あのルシウス?」


「なんじゃ?」


「これ大丈夫なの?」


「妾に聞くでない。」


嘘だ。(泣)

こうなったら俺も本気を出すしかないな!


「ほれほれ!攻撃してみい!」


そう言いながらヴィンは殴りかかってくる。

相変わらず強力な打撃ですね〜。(他人事)

このまま戦っていると周りの環境がもたなさそうなので一発で決めたいと思います。

と言うことで…。


「見て!ヴィン!これが何かわるか!?」


そう言って手に直径5センチほどの水の玉を出す。


「なんだ!?水風船か!?」


「これは水素水です!」


そう,この玉は水素水だ。

まぁ普通の水素水なわけないけどね。


「な,なんだって〜!?」


「それじゃあ行きますよー!?」


手の中の水素水ボールに衝撃を加える…。


「「!?」」


その動作を見てヴィンとルシウスは俺から距離を取った。

それもそのはず。


だってこの水素水ボールの中で核融合反応が起きてるもん。


核爆発ヘルバースト!』

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