第21話

 「、、、、、、、。」


「、、、、、、、。」


うーん。

だめだこりゃ。

叫呪樹人の悲鳴で全員気絶させることに成功したんだけどさ、、、。


「呆気なくね!?」


俺そこまで人間やめた覚えないよ!?

まだ一応人間だと思うんだけど!?

俺は悶々としながらルシウスの戦いを見ることにした。



「あおいの方は終わったようじゃな。」


「そうですね。」


そう言い合いながらお互いに攻撃し合う。

多分じゃが、奴のスキルは魔物や魔人特効じゃな。

妾の攻撃が軽減される。

じゃが、、、。


「もう遊びは終わりぞ。」


「この状況でまだ余裕ぶりますか。」


「倍率」



OH、、、。

まじかよ。

なんか観戦してたら、ルシウスの周りのものが全部潰れてるんだけど?

しかも心なしか空気が重いし、俺の周りの人や物も潰れてるんだけど?


「お互い終わったようじゃな。」


ルシウスが歩いてくる。


「そうですね。でも、これからどうしましょう。」


実際のところ、街への行き方なんてわかんない。


「妾が街の場所を知っておるから少しそこで休憩しようぞ。」


あれ?


「そうですね。てか気になったんですけど、俺たちこれから何をするんですか?」


率直な意見を述べるとルシウスは笑顔で言う。


「決めてないな。」


「うそでしょ。」


「そ、それと。妾のことは呼び捨てで構わんし、敬語もいらんぞ?//」


可愛いすぎるでしょおお!!


これからの道のりは大変だろうな。

仮にも剣聖殺しちゃったし。

でも今なら胸を張って言える。

俺とルシウスさんは最強だ。

さっきの戦いで分かったけれど実力差は五分だ。

まぁ、まだ経験値も頭も足りないけどね。


でもこれは俺の中で何かが変わった瞬間。


「よろしくな!ルシウス!」


「うん!」

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