第19話
俺がライに話しかける前にルシウスが動いた。
彼から距離を取り、炎魔法を彼に向けて放つ。
結構な威力でこれはライも無事ではないだろうと思ったが、その攻撃はライに届くことなく間に来た乱入者によって弾かれる。
黒髪に紅の瞳。細身だがしっかり鍛えられているのは目に見えてわかる。
和服を着ていて、腰には日本刀を据えている。
「大丈夫ですか!?ルシウスさん!」
俺は彼女の方に駆け寄る。
「安心しろ。もう治しておる。」
言われた通り彼女の傷はもうなくなっている。
安心したところでまたライがルシウスへと攻撃を仕掛ける。
「さすがは魔王といったとこか。」
ルシウスはその攻撃を避け、ライと奥の林で戦闘を始めていた。
なるほど。
俺はその意味を瞬時に理解する。
そして前の敵を見据える。
相手は刀を持っているのか、、、。
結構不利だな。
そんな俺の中で一つの名案が浮かぶ。
「相手が刀を使うのなら俺も刀を出しちゃえばいいじゃん。」
イメージすると手に黒色の刀が出てきていた。
それを見て敵は言う。
「我は剣聖、炎陽。其方の力量、見極めさせていただく。」
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