第12話
あおいが倒れた。
おそらくさっきの魔法を使ったことで予想よりも多い魔力を使ってしまったのであろう。
妾は彼が寝ているのを確認してから未だ消えていない反応の主が近づいてきていることに気づき声をかけた。
「やはり今回の一件、お主の仕業であったか。第一司祭。」
「おやおや、そんなに警戒されなくてもよろしいのですよ魔王様。」
そう茶化したようにいうのはこの世界の守護者と言われる大司教の七つの
何かと妾に文句をつけては絡んでくる忌々しいハエだ。
「何をしにきた。」
「そこの邪魔者を排除するためですよ、魔王様。其奴は危険極まりないです。どうか我らに其奴を引き渡してください。」
なるほど。
あおいの力を大司教は危険視したわけだな。
彼の魅力に気づかんとは愚かだな。
「無理じゃな。渡して欲しいのなら妾を倒してからにしてみろ。」
そう言ってやつと距離を取る。
あちらも戦闘準備に入っている。
「後悔しても知りませんぞ。」
さぁ。
久々の宴の始まりじゃ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます