第6話
「まずは『魔力』について話すぞ?」
「はい。」
そう言うと彼女は俺の背中に手を当てる。
「魔力とはその生物のエネルギーじゃ。この世界じゃ全ての生き物は魔力を持っておるし、それがなくなれば確実に絶命してしまう。そしてこの世界の生き物は魔力を自由に使えるのじゃ。しかし死なん範囲でな。じゃが、お主はそうもいかん。ほれ、妾が魔力を流すからそれを感じ取ってみよ。」
そう言った途端背中が熱くなる。驚いて
「なんか背中が熱いんですけど!?」と言うと彼女は
「それで良い。なら今度はそれを目に持っていけ。」
「急に!?無理無理!」
そう言って顔を彼女に向けると
「いけるだろ?」
天使のような微笑みが目に入る。
「できます。その代わりできたらご褒美として膝枕、頼みます。」
「ふぇ!?//きゅ、急にそう言うことを言うでない!//わかったから!集中しろ!//」
そう言われて我に帰り背中の感覚に意識を戻す。
そしてそれを血が通るように、、、
その瞬間視界が暗転する。瞬きをして前を見ると、、、
黒色の化物と目が合った。
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