07_膝枕とくすぐり
//SE 階段を駆け上がる音
「……あ、あれ? また妹ちゃん戻ってきました?」
「まだ外に出てなかったんだ……」
「さっきから階段行き来して何をしているのかな……」
//SE 作業音と着替えの音
(妹が隣の部屋で何かしている音がしばらく続く)
「……」
「……」
「妹ちゃん中々出かけませんね」//押し殺したような声
「予定なくなったのかなぁ」
//SE 作業音
「ど、どうしましょう」
「妹ちゃん出かけるって言ってたのに……」
「本当に出られなくなっちゃいました」
//SE 呼吸音
(押し殺したような呼吸音がしばらく続く)
「……先輩、膝枕してあげましょうか? このままだとちょっと退屈なので」
「体を小さくすれば横になるくらいのスペースはありますよね」
「先輩、押入れの中に布団くらいしか入れてないんですもん」
「えぇ~、もしかしたら変なの出てこないかちょっと期待してたのに」
「……」
「……変なのって?」
「そ、それはエッチなやつですが……」
「い、いいから早くこっちに来てください!」
//SE 衣擦れの音
(彼女の膝に頭をのせる)
「はい、良い子、良い子~」
「どうぞ、彼女にいっぱい甘えてくださいね」
//SE 髪を撫でる音
//SE 唇の開閉する音
(リップ音が聞こえるくらいの距離感に)
「照れないでくださいよ。私も恥ずかしくなっちゃうんで」//耳元で囁く
「狭い所に二人でいるとどこでも私たちだけの空間になっちゃいますね」
「今は隣の部屋に妹ちゃんがいるのでハラハラもしちゃいますが」//笑いながら
//SE 髪を撫でる音
「明るい所だとこんな風に先輩は素直に甘えてくれないんだろうなぁ」
「大丈夫ですよ。押入れの中でこんなことしているの私たちだけの秘密ですから」
//SE 髪を撫でる音
「ふふっ、なんだかお母さんになったみたい」
//SE 隣の部屋から大きな物音(ドンッ)
「……っ!」//息を飲む
「……」
「……」
「……」
「……」
「……妹ちゃん、何か落としましたね」//押し殺したような声で
「びっくりしました」
「むっ、先輩は余裕そうな顔してる」
「それは分かりますよ。暗くてもこんなに顔が近くにあるんですから」
//SE 脇腹をくすぐる音
「そんな顔していると、悪戯しちゃいますからね」
//SE 衣擦れと脇腹をくすぐる音
「こちょこちょこちょ~」
//SE 衣擦れと脇腹をくすぐる音
「こちょこちょこちょ~」
「大きな声、出しちゃダメですからね。妹ちゃんに気づかれちゃうので」
//SE 衣擦れと脇腹をくすぐる音
「こちょこちょ~」
//SE 衣擦れと脇腹をくすぐる音
「こちょこちょ――」
「ぁう……!」
「ちょ、ちょっと! やり返さないでください!」
//SE 衣擦れと脇腹をくすぐる音
(くすぐりをやり返す)
「ちょ、ちょっと――」
//SE 衣擦れと脇腹をくすぐる音
「あっ、ふっ」//笑いをこらえている
「や、やめ……! 私、脇腹弱くて――」
//SE 衣擦れと脇腹をくすぐる音
「ふっ、あっ――」//笑いをこえている
「んっ、だ、ダメですって!」
「こそばゆくて大きな声出ちゃいますから……!」
//SE 衣擦れと脇腹をくすぐる音
「んっ……だ、だからっ……!」
「もうっ!」
//SE 唇の開閉する音
(彼女が耳元に口を近づける)
「ふぅー! ふぅううー!」//彼女が耳元に息を吹きかけている
「ふぅうう!」
//SE 唇の開閉する音
「ふぅ~……」
「はぁ……はぁ……」
「やっと止まってくれた……」
「今のは……もう……禁止ですからね……。本当にバレちゃいますから!」//息切れしながら
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