第16話先生が突然人が変わった様だ。

「いずれにしても俺らが入って来た時とは明らかに態度が違うのは間違い無い⁉︎」


陽斗は言った。


「そうよね。何とかしないと。何故先生の態度が違ってしまったのか、分からないままだと咲良が可哀想」


結衣ちゃんが言った。


「調べて見る必要がありそうだ。このまま放って置く訳にも行かないだろう」


今度は湊君が言った。


「僕達も気になるんで僕達は僕達で調べてみます。何かあったら、そちらの情報も下さい。なっ。新葉君」


樹君は言った。


「うん」


思わず口に出してしまった新葉。


(調べるって言ったってどうすんの。何で僕は返事をした。うん)


心の声が脳裏でこだまする。


「それじゃあ頼む」


陽斗君は頼む。


(頼むんかい)


新葉は頭の中でツッコミを入れる。


「ハイ。了解です」


樹君は返事をした。


「じゃあ。僕達はこの辺で失礼します」


言って、新葉は樹君の手を取り、教室から出ようとする。


「五年生の皆さんまた来ます。うっぐっ」


言いながら、樹君は新葉に連れて行かれる。


「また、来いよ」


五年生の男の子が言った。二人は三年生の教室に戻って来た。


「あんた新葉君のお姉ちゃんに迷惑掛けて無いでしょうね」


紬ちゃんが早速側に寄って来て窺い見る。


「何でそうなんだよ。たくっ〜。信用ねーなー」


樹君は不満げに言った。


「それでどうだったの樹君」


岩波結愛ちゃんが聞いた。


「やはり、揉めてた。先生が突然人が変わった様だ。何かあったのは間違い無さそうだ」


樹君は答えた。


「そうだったのねー。やっぱり、ここの学校はおかしいよね」


結菜ちゃんも言った。それを聞いて皆んな相槌を打った。


「どうやら、調べて見る必要がありそうね」


葵ちゃんが考えを述べた。それぞれが解決に向けて動き出した。どう動けばいいか分からなかった新葉だったが思い切って行動に出た。

担任の杉浦高弘先生が教室に入って来た時、ガラガラガラガラ。教室のドアを開ける杉浦先生。


「お早う」


言って、中に入って来た杉浦先生はいつもの様に教壇に立つ。

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