第12話林水葉は疑念をを抱く。

新葉は最後の最後まで応援した物の結局何も出来ないまま運動会は終わってしまったのだ。新葉は寂しい物を感じている。

運動会が終わってからもその後も何の解決も出来ないまま時は過ぎて行った。そうした時が立ち事件は起きたのだ。


新葉宅。水葉と音葉で学校内での不満を話していた。


「なんかさー。この学校おかしいよねー」


水葉は言っている。


「私もやだ!小学校初めての運動会だったのに全然楽しく無かった。負けたのが嫌だって言うんじゃ無くて活気が無いって言うか。凄く遠慮してやってる感じがあって楽しさが無いんだよね」


音葉は不満を漏らす。


「私達のクラスでもおかしい事があったよ」


水葉は疑念を抱く。話はこうだ。


五年H組教室。水葉はリーダー的存在の浦山咲良うらやまさくらと、その友人和田結衣わだゆいと友達になっていた。浦山咲良。身長は高い方で、体格はスラリとしていて大人っぽい。髪型はポニーテール下はパーマ。服装は白と水色のストライプでスカートも同色。靴は白。しっかり者。和田結衣。身長は水葉より少し高い。体格は普通。髪型はダブルお団子お下げ。服装はオレンジ。スカートも同じ。靴は水色。明るい女の子。その裏山咲良ちゃんの事で困った事があった。


入学してから咲良ちゃんは担任の大岩心護おおいわしんご先生が大好きだった。スラリと背が高くカッコ良くて、ハキハキ元気。その上に優しい先生だった。とても優しい先生に懐っこくなって行った咲良ちゃん。役に対しても色々聞いて教えて貰った。勉強も教えて貰った。相談にも乗って貰ったと言う。それなのに運動会の練習が始まった頃から、まるで別人の様に変わってしまったと言うのだ。咲良ちゃんにだけでは無く、クラス皆んなに対しても人が変わったと言うのだ。何かあったのだと不思議がる日々が続いているのだと言う。


水葉と音葉の二人の話を聞いても新葉達の学年にしても明らかにこの学校は謎が多過ぎると新葉は思った。


翌日、新葉はクラスメートに五年のH組の先生の話をしてみた。すると、早速樹君が話に乗って来た。

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