第8話応援歌
樹君は応援団の補助員に立候補した。
「そうか。樹君にやって貰おう。頼むぞ。それともう一人なんだが、誰かやってくれる人はいないか?」
杉浦先生が生徒に聞いた。誰も手を挙げる者が居なかった。そこで杉浦先生は推薦者にも目に向けて見た。
「誰かやって見たい者は居ないのか。先生が頼んでもいいか? 樹、お前誰かとやりたい子はいないのか。推薦してくれても構わないぞ!」
先生は話を勧めて行った。
「先生。僕は新葉君とやりたいです」
樹君は名前を挙げて、新葉を推薦した。
「え〜」
新葉は驚きの余り立ってしまった。新葉は皆んなから注目を浴びてしまう。それを見た先生は………………。
おーのおー。林。お前黒田と一緒に応援団の仕事をやってくれないか?」
杉浦先生が言った。新葉は逃げられないと思った。樹君なんて余計な事を言ったんだ。と、思いながらも、
「はい」
言って、直ぐに座った。直ぐに座る為の行為をする必要があったからだ。
「二人にやって貰う事に決まりだな。頼むぞ」
杉浦先生に言われ新葉は仕方無く引き受けたのだ。その後、昼休みや放課後に早速それは始まった。僕達は空いている場所を作ってはそこで話し合いや応援歌の練習をした。メンバーは全員で六年生三人。五年生二人。四年生二人。三年生二人の九人だ。この応援団団長は入山琢磨と言う人だった。体も大きくいかにも団長と言った所か! 声も大きい人だった。
「応援団団長の入山琢磨です。これから皆さんと応援歌の練習をして行きます。よろしくお願いします」
団長の琢磨は挨拶すると早速紹介、話し合いが始まった。
「運動会をするに当たってクラス毎にクラスカラーがある。A組は紅。B組は青。C組は緑。D組は黄。E組は桃。F組は紫。G組は橙。H組は白だ。自分達のクラスは白なので白い服装にして行く。それから………………。と、言う訳でヨロシク頼む」
琢磨は話が終わると早速、応援歌の練習を始めたのだ。毎日の様に練習をした。そんな中、運動会の練習もその後、始まったのだ。運動場で初めてA組からH組が集まった。
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