第4話C組香子ちゃんの主張。
H組教室。休み時間。いつもの様に駈達の席の側で仲良く立ち話をしていると、廊下の方から勢い良く樹君が駆け込んで来た。
「新葉君。新葉君。大変だ。こっち。こっち」
樹君が新葉の手を取り、引っ張る。
「えっ。ちょっと」
言いながら、新葉は樹君に連れて行かれた。駈君達も後を追った。新葉が連れて行かれた先にはC組だと言った宮森香子ちゃんと泣いてた子とG組の子と片岡朝陽君がいた。宮森香子ちゃんと泣いてた子が揉めていた。それを朝陽君が仲介していた。
「G組の子何かと仲良くしちゃダメよ。そんな事してたら、C組に戻れ無いよ。D組のままでいいの。ダスト扱いされているのよ。このままだと、D組所かエラーと言われているE組になっちゃうかも知れないんだよ。エラーだよ。存在そのものも認めて貰えないんだよ。居ない事と同じにされちゃうんだよ。それでも良いの?」
宮森香子ちゃんは泣いていた子を連れ戻そうとした。
「嫌よ。離して! 私は前原愛美ちゃんと友達になったの。大好きな友達に会いに来て、何が悪いのよ。友達と会うのがダメでクラスを変えると言うのなら、私はそれで構わない。香子ちゃんこそこんなやり方間違っているとは思わないの?そんな事言う香子ちゃんの方こそ間違っているじゃ無い」
その泣いていた女の子が言った。この子の名前は………………。藤間花菜恵。C組から、D組に落とされた子だ。
「どうして分かってくれないの。ただ、私は花菜恵ちゃんと同じクラスでいたいだけなのに! 私の友達なのに何で。私はDクラスなんかに行きたく無い。お願いよ。お願い」
言って、香子ちゃんが頼んで頼んで懇願する。
「嫌だって、言ってるでしょ。離してよ」
花菜恵ちゃんは手を振り払って追い出そうとする。
「止めろ。嫌がってるじゃ無いか?‼︎」
朝陽君は二人の中へ入り、止めに入った。
「何よ。あんたには関係無いでしょ。D組になっているって事がどう言う事だか分かるって言うの。クズなのよ。ゴミなのよー!」
香子ちゃんが言う。
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