第3話関わらないと決めていたのに………………‼️
教室に戻って来た新葉達。新葉達がH組に戻って来るとクラスメートに囲まれた。大人しく待っていたH組の生徒達は新葉達の話を待ち侘びていたのだった。
「何があったの?」
「早く、教えろ!」
生徒達は興味津々に目を輝かせている。新葉は言いたくは無い話だが、皆んなに聞かせる事にした。あっちに関わって、嫌な思いをして欲しく無いと思ったからだ。
「実はあっちは本館は飛んでも無い所だったよ。あっちは行っちゃあいけない所だったんだ。向こうの本館では格差があってね、勉強や運動神経の良い子でクラスが決まってたんだ。A組の子が一番優秀な子で、カーストがあって、扱いも酷い物だった。だから、あんな所に行っちゃあ行けないよ。行っても嫌な思いをするだけだ!」
新葉はあった事の全てをクラスメートに話した。
「「「えーー〜。何だよ。それ。カーストだってー!⁇」」」
クラスメート達はそれぞれ、驚きと不満を口にする。
「って事は俺ら別館の子達の扱いはどうなってるんだ?⁇⁈」
壱平君が察した様に疑問を口にする。
「そうだね。別館の僕達は余所者と言われていて、相手にされていない。と言うよりか、人間扱いされていない感じかな。酷い呼び名で言われていたよ」
新葉はあった事を包み隠さず話した。
「ひで〜なー。なんて言われていたんだよ!」
一人のクラスの男の子は聞きたがった。他のクラスメートも聞きたがった。
「A組はエレガント。B組はビューティフル。C組はカマン。普通。D組はダスト。E組はエラー。F組はフール。G組はゴールドフール。僕達H組はハードフール。余所者の僕達は三大フールと言われているんだ!」
新葉は悲しそうにそれでいて、力強く言った。
「おい。俺達。馬鹿って言われているのかよ。冗談じゃ無い。許せね〜‼︎」
クラスメートの子達は口々に腹を立て、いきりたっていた。
「僕はあちらとは関わって欲しく無いから、この話をしたんだ。皆んなそれでいいよね!」
「!」
「新葉君。所でさー。君のお兄さんってどんな人なの? 興味あるなあー!」
「樹君。それ聞くの? 顔は別として、樹君その者だよ!」
「!」
新葉の言葉はクラスメート達を黙らさせた。
関わらないと決めていた僕らだったが翌日そうも言ってられない事件が起きた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます