第2話H組の教室に戻って来た。
新葉達は学校の本館を出て、自分達の教室のある別館に向かった。
「新葉君。本当にごめん。オレがこんな所に来なければこんな事にはならなかった」
樹君は反省の言葉を述べた。
「いいや。樹君が悪い訳じゃ無いから」
新葉は首を振り気を使うなをアピール。
「余所者とか言ってたでしょ。酷いよね。仲良くしようと思っていたのにあんなんじゃ無理だよ。もう私達のクラスだけで良いよね」
渚ちゃんは言いながらもしょげている様にも見えた。
「新葉君。あの子何なの。レベルとか何なの。感じ悪い。新葉君。あんなこの言う事なんて気にする事無いよ。もう、あっちの子達とは関わらないにしよう」
海咲ちゃんも不満を口にする。
「新葉君。最初に会った女の子は君の知り合いかい?」
樹君は疑問を口にする。
「僕が前の学校に在学中の時に生徒会長だった磯崎航平君の関係者だ」
「君のお兄さん。恨まれてるの? その子とはどんな関係⁇」
「僕のお兄ちゃんは四歳上で早葉って言うんだ。その子との関係はと言われても困るけど、お兄ちゃんと航平君との関係性は海咲ちゃんのお兄ちゃん蓮人君にある。蓮人君はお兄ちゃんの尊敬する。憧れの人なんだ。航平君と蓮人君の関係なんだけど、親友でも有り、ライバルなんだ。お兄ちゃんはパパに海に連れて行かれてサーフィンをやる事にその時に蓮人君に出逢って、そのサーフィン捌きに魅了されて、すっかり蓮人君のファンになったんだ。蓮人君はいつも何をやっても一番だった。所が航平君が学校に越して来てからは航平君が一番になった。お兄ちゃんはそれが嫌だったんだ。運動会も航平君率いる紅組に負けてばかりいたんだ。せめて、蓮人君が六年生最後の年に蓮人君に勝たせてあげたいと思っていたお兄ちゃんは打倒紅組。打倒航平君を掲げて、勝負に出た。その時に騎馬戦で航平君とお兄ちゃんの戦いで両者落下したんだ。多分その時の事で恨んでいると思うんだ。お兄ちゃんと僕は兄弟だからね。だから、だと思うよ!」
新葉は樹君に前の学校での事を話した。新葉達は教室に戻って来た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます