不純喫茶(お題:喫茶店)
カフェーというのが元々ちょっとエッチな感じだったというのを知って、ようやくマサキは腑に落ちたのだった。
コンカフェって、そういうことなんだ……。
友達の友達が勤めはじめたというので連れられたコンカフェで、えらいぼったくられて泣く泣く帰ってきたのもいまはいい思い出だ(全然良くない)。
それに対しての、お茶(コーヒー)を純粋に楽しむところを純喫茶というのだという。昔、叔父さんが「純喫茶というのは模造コーヒーじゃなくてちゃんとしたコーヒー豆使ってますよ、というので『純』なんだぞー」と教えてくれて、嬉々としてその説を吹聴していたこともいい思い出だ(まあ色々な説があるから……)。
さあ、それではウダウダとせず、ぼったくられた分ぐらい取り戻しにいきましょうか!
マサキは鏡の前で気合を入れて頬を張り、不純喫茶へ向かうための装いを始める。あのやたらと恥ずかしい衣装を着るのはシャクだが、背に腹はかえられぬ。
さあ、初陣だ!
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