そわっ↑?だっわ~ぃ↓?キンミ→??

「姉は・・・リーゼに宇宙機雷を括り付けられ特攻させられ死んだ」


「そうですか」


リーゼてのは宇宙戦闘機の通称で、なぜか人型をしている。

それはともかく、少年の足がとまった。


「他に・・・他にないのかよ」


見上げた少年の顔からは表情がすっかり抜け落ちている。


「そうですね・・・」


この美しい少年の心のヒダを、舐め上げたい。


「あなたのお姉さまが、あなたと家族を思いながら命を散らしていた時、あたくし達は何をしていたと思います?」


「・・・パーティでもしてたのか、今日みたいな」


フフッ、と漏れてしまう。


「命乞いですよ、連邦への」


テラスへと誘うように進む。


「連邦も名の通り一枚岩・・・でわかりますかね、月や木星他閥や小国に分かれておりますでしょう?特に火星から先の外惑星の系とは資源と技術供与、開発の取引で恒常的に揉めておりますし・・・ですから、いずれ袂を分かち争うこととなれば、私共が尖兵を務めると・・・おわかりになります?」


ニマァ~~~って感じに顔が笑み開いてしまう。

ハロウィンのかぼちゃみたいなイメージ?


「わたくし達には死すらいとわず戦う強兵がある。いいように使わせてやるから、命と身分と財産を保証し停戦に応じよ。でなければ最後の一兵、女子供の最後の一人に至るまで抵抗するぞ、と・・・ウフ、命拾いいたしましたわね、あなた」


少年の頭の中では、お姉さまとのお別れシーンなんかがリフレインしてるのかもしれない。


「前世紀の詩歌まで使って愛国を煽り滅私の奉公を尊び、作詞家の先生方に創作さつくらせた涼やかで高潔なる辞世の句を若者に握らせ自爆兵器として戦線へと送り込む・・・」


なんか首に手が伸びてきたwww


「・・・つまり」


ウゲッ、フロントチョークきてる。


「捨て石・・・ってヤツ?・・・ケヒッ、・・・あたしたちの身分や・・・財、産を守る為の捨て石に過ぎ・・・な、かったの・・・よ、あなたのお姉さま・・・メイドの息子、達・・・国民、は」


嘲笑


「褒めて遣わす」


絞まる。

うおー顔とアタマが爆発しそうぢゃよぉおおおー!

子供の握力でもイケるかもしれん!!


・・・とキュンキュンピクピクしてたら頸動脈に入ったらしくスコンと落ちてしまった。



コレだから童貞は!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る