眠りに薔薇を 目覚めに歌を


 おやすみ月よ うつつ

赴くはもう一つの世界

夢の私は方々ほうぼう

一人乗りのゆりかごで すやすやとゆかせて


おみくじどうか良き夢を

可笑しくもすぐ忘らるる道

明日あすの私は方々よ

微睡まどろみくらいは せめて咲かさせて


幻と失せる物語や

もう会えぬだろう人との再開は

心のどこかにある想いがこぼれ落ちたようだ

まだ早いよ 二度と続きは観られないだろうけど

天使が脇を抱え昇るように 再び目を閉じさせて


いずれ起きなきゃいけないのはわかってる

こんな世にも 園を見たさ

眠ってばかりじゃいられないのはわかってる

奮起の歌を口ずさんださ

永遠なんてないのはわかってる

だけれど 恐いんだ

こんなとこで酔ってる場合じゃないのはわかってる

飢えた狼でも夢を見れる時代だから

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青毛の詩~詩集壱~ 瀬下 青毛並 @sejimo-aokenami

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