第5話 邪悪な司祭
キャンプを終えて出発したアリシア達は西の村へと向かった。
辿り着いたその場所はもう村とは呼べなかった。
村は焼かれて村人達の遺体が放置されていた。
魔物達の姿はなく、アリシア達は遺体を埋めるために穴を掘った。
遺体を穴に埋めるとがアルナを始めとして一行は村人達の魂が安息されるようにシェイダル神に祈った。
一行は魔物達の行方を追う事にした、魔物達が何処に向かったかを魔物達の足跡を元にディオンが先導した。
そして足跡は森へと続きアリシア達は森の奥深くに進んでいった。
暫く森の奥へと進むと洞窟が見えてきた、そしてそこにはオークが5体とオーガが1体の姿が見えた。
その様子を見てディオンが言った。
「ソフィア、破壊魔法をオーク達に使えるか?」
「ファイアーボールの魔法なら3体くらいなら倒せると思います。」
ソフィアがそう答えるとディオンは続けて言った。
「ソフィアがファイアーボールを放ったらアリシアとルークは残ったオークを片付けてくれ、俺はオーガを弓で射って注意を引き付けておく。」
その言葉に皆頷くと、ソフィアが意識を集中して杖をかざしてファイアーボールの魔法を放った。
固まっていたオーク3体はファイアーボールの炎で焼かれる、その直後ディオンはオーガに矢を放った。
放たれた屋はオーガの肩を射抜く、射抜かれたオーガは怒り狂いディオンの方へと向かってきた。
アリシアとルークはオーガをディオンに任せて残ったオーク達に斬り掛かっていく。
ディオンがオーガの攻撃を避けている中
アリシアはオークの頭にクレイモアも叩き込んだ、そしてルークはオークの攻撃を盾で防ぎバスタードソードを片手にオークの胸を貫いた。
オーガだけが残りアリシアとルークで後ろからオーガに斬り掛かった。
そして振り返ってルークとアリシアに気を向けたオーガの足にディオンは手にしていたバスタードソードで切りつけた。
倒れたオーガにアリシアが渾身の一撃を見舞うとオーガは動かなくなった。
魔物達を倒したアリシア達は一息ついた。
ディオンは洞窟を警戒していた、一息ついたあと一行は洞窟の中も調べる事にした。
狭い洞窟の中をルークを先頭にしてアリシア達は奥へと進んでいった。
奥へとむと古びた神殿が中に建てられいた。
「ここは?」
ルークがそう言うとアルナが言った。
「恐らく冥府の神グムハザを祭る神殿です、、、。」
かつて見たような神殿を前にしてディオンが言った。
「中に行こう。」
そしてアリシア達は慎重に神殿の中を入っていった。
神殿を暫く進むと祭壇がありそこには1人の黒い法衣をきた男が女性を生贄に捧げようとしていた。
黒い法衣を着た男はアリシア達に気づくと振り向いて言った。
「これはこれはシェイダルに仕えし者がいるようですね、貴方達もグムハザ様の元へと送ってあげましょう!!」
そう言うと黒い法衣を着た男はデーモンへと姿を変えた。
「レッサーデーモン!!」
アルナがそう言うと、ディオンはデーモンへと斬り掛かっていく。
ディオンの剣をかわして蹴りを見舞って ディオンは吹き飛ばされる。
「ソフィア!魔法で援護を!」
そう言ってアリシアはルークと共にレッサーデーモンに切り掛かるがレッサーデーモンは空を飛んでかわした。
起き上がったディオンはレッサーデーモンに矢を射ったがレッサーデーモンはウィンドシールドの魔法で矢をかわす。
意識を集中させたソフィアはレッサーデーモンにチェインライトニングの魔法に放つ。
チェインライトニングはレッサーデーモンを直撃してレッサーデーモンが地に落ちるとディオンはレッサーデーモンに近づいて言った。
「他の司祭は何処にいる?」
ディオンがそう聞くとレッサーデーモンは答えた。
「各地にいるぞ、、、、。お前達の死に顔が見れなくて残念だ、、」
その言葉を聞いたディオンはレッサーデーモンの首をはねた。
アルナが生贄にされそうだった女性に近づいて具合をみた。
命に別状はなくバディソンの街に連れて行く事にした。
一行は再びバディソンの街に向かった。
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