第4話

静は、ラジオをつける。ノイズだけが流れる無音の電波。しかし、静にはわかった。死者たちは、今もそこにいる。彼女の優しい声を待ち続けているのだと。


静は、いつものように「真夜中のミッドナイト」の放送を開始する。語りかける相手はこの世にはいない。孤独に耐えかねた静は、リスナーに代わって、「死者の声」でメッセージを送り始める。それは、かつて彼女が癒やされた優しい声色で…。

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MIDNIGHT WAVE 密室 @seiu

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