第5話
駐車場は不気味なほど静かで、
オレンジ色の街灯の光がアスファルトに長い影を落としている。
急いで車に駆け寄り、ドアに鍵をかけた。
窓越しに外を見ると、街灯の下にさっきの女性が立っていた。
黒い影が、揺れている。
私を、じっと見つめている。
恐怖で体が硬直した。
そして、まるで煙のように、彼女は消え失せた。
それ以来、私は二度と図書館に行っていない。
真夏の図書館 密室 @seiu
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