第3話

私は勉強に戻ったが、

その後も物音が何度か聞こえてきた。

小さな物音。

誰かが動いたり咳をしたりするような音だ。

そのたびに顔を上げたが、

女性は相変わらずそこにいて、

本を読んでいるようだった。

腕時計を見てみる。

もう日付が変わっていた。

疲れていたが、まだ勉強する必要があった。

その時女性が立ち上がり、出口に向かって歩き始めた。

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