第4話
「んぁ...」
俺は固すぎて背骨が折れてしまいそうな地面で眠りについたはずなのに、
柔らかすぎて身体がスライムになりそうな程気持ちいいベッドで目が覚めた。
寝返りを打とうと体を回転させると布団の中の何かに身体がぶつかった。壁と言うには柔らかすぎる何か...布団の中を覗いてみると
そこにはつい先程空から降ってきた女の子が...
「あ、え?」
そこで俺は最悪な妄想をしてしまい、
この人生で1番と言って良いほど鳥肌が立った。
「いや、ない!!俺は一生童貞でいるって決めたんd」「ホホホ、朝から騒がしい小僧じゃ」
聞き覚えのない渋い声。
声のする方に身体を起こすと、そこには
強靱な身体を持ってしわくちゃな顔をしている老人...か?人間かすらも怪しい肩幅がエグい何かがそこにはいた。
「...??」「そう警戒するでない!お前は命の恩人であるわしを手にかけるつもりか?」
「いや、警戒っていうか困惑っていうか...というか命の恩人...?」
冷静になって考えてみる。
知らない場所、あったかいベッド、自称命の恩人...
このマッチョおじさんが本当に命の恩人かは置いておいて、取り敢えず彼の指示に従っておくのはいいかもしれない。
「...あなたが助けてくれたんだな、ありがとう」「いいや、礼には及ばん。兎に角、お前らに聞きたい事があるんだが...あの少女が目覚めるまで茶でもして待とうかの」
そう言っておじさんはベッドから少し離れた所にある紅茶をいれた3つのカップをダイニングテーブルに置いて椅子に座り、
「ほれ、お前も座れ。お前もわしに聞きたいことがあるんじゃろう?」
と俺の心を読み通したかのようにそう言い放った
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