エピソード1ー2 夜中に響く音

 とりあえず、これを見て!!と、YouTubeの動画を10分ほど見せられた。


【カンタン!!杏仁豆腐の作り方!!】


で?

ってか、全然カンタンじゃねーし!!


「これをやろうとしてるの?」


「うん!そう!!」


「すっごい めんどくさいじゃん!

杏仁豆腐食べたいなら買ってきなよ」


「そうゆう問題じゃないんだよ!!

せっかく、タネがあるんだから、やるしかないじゃん!!」


タネがあるから……

やるしかない?

のか?


そこにタネがあっても、100人中99人は捨てますよ。


やるなら、やれば?

わたしは、手伝わないよ。

そんなことするよりも、わたしはもう寝るから。

と、宣言して、わたしは先に就寝した。


その夜


家族も寝静まった頃


バキン!!

バキバキ!!

バキバキン!!


大きな大きな音がリビングから聞こえて、目が覚めた。

電気も点いているし、ダンナがあんずのタネを割っているようだった。


なんで、こんな時間にやるのかな!!


文句を言いに行きたかったけど、手伝ってくれると思われても困るから、ガマンして寝ることにした。


そのあとも、バキバキと大きな音は数分続いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る