Page.36 「余白に綴る」

 ふむ。余白が余ったのは久しぶりだね。日記のページが勿体無いし、ここ最近の出来事への所感でも綴っておくとしようかな?

 無上の幸運に感謝するといい。感涙に咽び泣け。私の主観を知れるなんて、滅多にない機会だからね。


 まず一つ、展開が早すぎると思うな。ここまでの余白が出来たことなんて今まで無かったんだよ?ページ数の調整とか大変なんだ…もうちょっとペースを考えてはっちゃけてくれると助かるね。


 え?何?テンポは大事だって?君さぁ、分かってる?これいちおう公的文書…まあ、今は『日記』と呼ばれている訳なんだけれども。別にこれ物語とかじゃないんだから、私としてはテンポはどうだっていい。読み手に出来事が伝わるかどうかが重要なんだ。


 いや、少し話が逸れたな。君の主張に耳を傾ける必要などない。

 それでは二つ目、序盤の方なんだけど…人物がロクな退場してないな。これだと読み手がその人物について知る機会が殆どなく、その個人の背景、人柄etc…正確に記述が出来ない。今後は、人との出会いを大切にしていただきたいものだね。


 君の意見はどうだっていいと言っているだろう?私こそが始点であり、事象の終点なのだから。

 ただ、君の旅路が特に興味深い物だということは認めている。私も君の人生の一読者…あまり言及するのはやめておこう。


 うん。反省点はこのくらいかな。それでは余白ももう終わることだし…読者諸君よ、ページをめくろうか。




 次章のタイトルは『戦争』。さあ、君の知らないことも記述されているかもしれないし、これまでの人生を振り返るつもりで共に閲覧しようじゃないか。




★★★




 知らん人がちょこっと喋るだけの回でしたね…


 さて、この知らん人の言うように第一章は終わりです!

 そして私事ですがこれから忙しくなりますので、少しお休みさせていただきます!

 次章『戦争』をお楽しみにー!!


 この機に、まだの人は星をどうか!私めにお恵みを!

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