第十二話『祝福の言葉』

種族:混沌亜竜ケイオス・ドラゴノイドLv.6

名前:ルシア・クローバー


【異能】

命の光II

慈悲

憤怒


【スキル】

鑑定Lv.Max

家事Lv.7

算術Lv.Max

指導Lv.5

体術Lv.Max

剣術Lv.8

槍術Lv.5

逆鱗Lv.1

混沌の魔角Lv.1

応急処置Lv.4

危機感知Lv.Max

精密射撃Lv.Max

動体視力Lv.Max

蜘蛛糸Lv.Max

薬物精製Lv.Max

偽装Lv.Max

隠密Lv.Max

飛翔Lv.Max

天駆Lv.Max

五感強化Lv.Max

特殊視覚Lv.Max

発光Lv.1

水棲Lv.1

浮遊Lv.1

透過Lv.Max

超音波Lv.5

外骨格Lv.1

採掘Lv.1

影化Lv.Max

衝撃吸収Lv.7

捕食Lv.5

吸収Lv.7

連撃Lv.Max

詠唱破棄Lv.Max

錬金術Lv.Max

影魔法Lv.Max

闇魔法Lv.7

火魔法Lv.Max

火炎魔法Lv.7

水魔法Lv.5

氷魔法Lv.5

雷魔法Lv.7

風魔法Lv.5

土魔法Lv.5

死霊魔法Lv.1

精神魔法Lv.Max

空間魔法Lv.9

回復魔法Lv.Max

闇耐性Lv.9

痛覚無効

恐怖無効


【称号】

忌み子

元奴隷

魔物殺し

慈悲の心

憤怒の呪縛




わたしが記憶を取り戻してから2年が経った。

その間わたしは最高の復讐にするための準備を整えながら、教鞭を取っていた。今では特別講師じゃなくて正式雇用された教員さ!


教育の片手間に使えそうなスキルを強化しつつ、復讐の段取りを計画した。


今日がその決行日。卒業式だ。わたしが元々在籍していた学年の卒業式。全学年、全教員…ついでに生徒の親族が揃う晴れ舞台。




「一同、御起立ください。ただ今より、エーアステ・クラッセ魔法学院卒業式を執り行います」




さぁ、惨劇の開始といこう。




⬛︎⬛︎⬛︎




卒業証書の授与が終わった。そろそろ頃合いかな?じゃあ…




「『空絶』」


空間魔法の『空絶』を発動する。これは範囲内を周囲の空間から切り離す魔法で、擬似的な結界として機能する。範囲は卒業式が行われている講堂の中に設定してある。


「なっ⁈何事だ!」


魔法界の権威である教員の1人が騒ぎ始めた。普通に五月蝿いので空間魔法を使って首と胴体を切り離して殺す。


「キャーーー!人殺し!」


そこまでやってしまえば混乱は波及する。


私を取り押さえようと攻撃を仕掛ける教員達を『透過』ですり抜け、麻痺毒を吸入させて無力化させ、そのままステージに登壇する。

生徒と親の一部はパニックに陥っているが、精神魔法を逆作用させて強制的に精神を安定させる。


「えー、おっほん。君らの卒業式はここまで!ただ今からはわたしによる講演のお時間で〜す」


「どういうつもりですか。クロウ先生」


「おやおや、気になるかな?…ハンスくぅ〜ん」


「当たり前だ!突然教員を殺害して卒業式をジャック…一体何が目的なんだ⁈」


この2年でハンスくんをはじめ生徒達には大いに信頼されている。親身で、フランクな先生を演じてきたからね。精神魔法も使って少しずつ、信頼を刷り込んできた。

その信頼を完璧に裏切ることで大いに絶望して貰いたかったからね。


「その主人公気取り、心底イライラするよ…でもそうだね、知りたいよね?君たちへのせめてもの贈り物だ」


『偽装』、『命の光』解除。

わたしの素顔を晒してやる。


「…なっ⁈お前は…!無能が!クロウ先生をどこへやったんだ!」


おっと、そう来たか。わたしがクロウ先生になりすましてここにいたと思われてる訳ね。


「名前忘れちゃった?忘れっぽいなぁ…わたしにはっていう素敵な名前があるんだから、覚えておきなよ!あとクロウ先生なんて人物はいない。ただのわたしの変装だよ?」


「そんな…!」


「わたしの目的はただ一つ。君たちへの復讐…つまり、ここにいる全員の殺害だ。しかし、君たちはただで殺されてやる訳ないだろ?存分に抵抗しておくれよ」


わたしの「全員殺す」発言にオーディエンスがどよめく。いかに精神安定させているとはいえ多少の動揺はしてしまうらしい。


ここにいる全ての人は武器の持ち込みが許可されていないため、丸腰だ。さすがにそれでは手応えが無い。なのでサービスしてやろう。


空間魔法に大量に収納してあった剣やら杖やらの武器を大量に出現させる。


「皆さん武器はお持ちで内容なのでこの武器たちを使ってね!武器を選ぶ時間とか、作戦を練る時間とかもあるだろうし…30分後にまた来るね」


さてと、この30分で最後の仕上げといこうか。




⬜︎⬜︎⬜︎




まるでタチの悪い悪夢だ。

僕たちが蔑み、殺したはずの女が帰ってきた。帰ってきてしまった。


「ハンス様、どうしましょう…」


僕の取り巻きの内の一人が僕に判断を仰いでくる。


「ハンス様、ここには英雄とされる強き貴族や過去に名を馳せた冒険者や騎士であった教師達がいる。いくらあの無能が強かったとはいえこれだけの数の強者がいれば対処は可能なんじゃないでしょうか?」


「馬鹿か。もしあの女がこの講堂に仕掛けを施していたとしたら?今この空間は…認めたくないがあの女の支配下にある。先程何もない場所からこの武器を出現させていたし、他に卑劣な罠もあるかもしれない」


くそっ、そろそろ30分が経つ。お父様をはじめとした大人達や教師は集まって対策を講じているが…彼らが敗北する可能性もある。その場合に我々がどうするのかも考えなければ。




★☆★




みなさんこんばんは〜

本日は七夕ですね。

みなさんは何をお願いしましたか?

私は受験の合格祈願です!

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