サーブが入らない

@1pcget

1限 バレーボール


 今日は雨。湿ってじめじめした月曜日の一限目、A高校の空調付きの体育館。雨音に負けない声で、ぴぴぴぴーとタイマーが鳴いた。

 ペア練習のアンダーとオーバーのラリーが終わって、3分間のサーブの練習が始まった。1組と2組の女子合計31人が、2つあるネットを挟んで横一列に並ぶから、これから列が全部で4つできる。


中学からバレー部で、aチームのリーダー、飯田ちゃんからボールを受け取って、自分が入れそうな場所を探した。今日はステージ側のコートの端っこが空いていたから、そこにした。下手だからちょっとでも人より打つ回数を増やそうとおもってはいるけど、誰かが打ったあとじゃないと私は売っちゃいけいない気がして、しばらくみんなが動き出すのを待った。こういう時、誰かが動くのを待たずに自分の思ういまやることをすぐ始めるのが時間の正しい使い方だとなんとなく思うけど、誰かのあとじゃないとやっちゃダメな気がして、こういう時間を何回も過ごしている。

運動がよくできて、だれにも邪険にされない島崎ちゃんの打ったボールが空中にきれいな軌道が、勢いを保ちつつすうっと落下して、気持ちの良いドンとトンの真ん中の音がしたのを合図に、ほかの子たちもサーブを打ち始めた。島崎ちゃんのも含めて8個くらい音がした後、私も動き出した。8割以上のボールがネットの向こう側に届く。たまに、@@ちゃんないすーって聞こえてくる。金曜日、aチームのリーダー、みんなやったね。とか、みんなよく乗り切った。っていうとき私とはぜっていめを合わせない飯田ちゃんに、球が変な方向に飛ぶのは腕を左右に振り来ちゃってるからで、次からは落ち着いて、腕振るを範囲を狭める。まっすぐ飛ばすことを意識してといわれたから、それ通りやってみる。

体を横に向けて

今回こそはと思って、

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