第18話 奇跡は突然に 【フレンSIDE】



 次の日、私はユリアーナとどうやって自然に出会おうかと頭を悩ませながら、馴染みのカフェに出かけた。

 店内は込んでいると言うほどでもない。


 私はいつも席に座ろうと、周りを見渡すと信じられない人物を見つけた。


 ――ユリアーナ? どうしてここへ?


 カフェには、ユリアーナが一人で座っていた。

 いつも多忙を極めて、ほとんど寮から出ないユリアーナがこんなところにいるのは、かなり珍しいことだった。

 なぜだ?

 どうして?


 内心はとても混乱していたが、私は考えるよりも先に身体が動いていた。

 私はユリアーナに向かって声を上げていた。


「ユリアーナ、ここいいかな?」


 

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