第26話 トレント
あれから取りあえず死霊魔法以外の属性魔法の基本魔法を作った後死霊魔法の方にも手を出してみるべく試行錯誤していた。そもそも死霊魔法と言うのは魔力と魔法陣さえ用意すれば使える属性魔法と違って亜属魔法と呼ばれる精霊魔法だとかと同じ類の魔法でその死霊魔法を使うには死霊まぁ簡単に言って魂が必要になる。
そして魂は通常観測する手段は無く先ず死霊魔法使いは精神魔法によって死霊魔法を使うリッチ等に精神憑依するか魂魄魔法によって魂を観測できるようにするかとか色々あるが、今回は簒奪のスキルを持つ俺にしか出来ない事で魂の観測を成功させようと思っている。
取りあえずあれから迷宮の方に足を踏み入れて、第2階層に入ると多種多様なゴブリンやそれに交じってスライムやウルフの魔物が行く手を阻むかのように立っていた。それから取りあえず惨殺はせずに触手で全身を動けない様に縛って誰にも見つからない様に隠れて実験を開始する。
簒奪・相手のスキル・称号。職業等を簒奪し自分の物とするスキルで、自分より弱い存在の場合抵抗されないが、自分と同格又は格上の場合殺さなければ抵抗される場合がある
まぁ等と名の付く通り多分まだ簒奪可能な物は有るのだろうと思いながら今度はスキルや称号職業の根幹魂を奪えるのか試してみる事にする。
《新しく<ゴブリンの魂>を簒奪しました》
《これにより固有スキル<簒奪>の能力全開放を確認しました》
《新しくスキル<探求Lv1>を習得しました》
《新しくスキル<魂視Lv1>を習得しました》
一先ず一回でも魂を認識出来たら後は簡単だ。死霊魔法に魂の概念を組み込むことが出来るからだ。それに魂視を習得したお陰もあって多分死霊魔法の方も簡単に扱えるようになると思っている。
《新しく死霊魔法<魂魄蒐集Lv1>を開発しました》
《新しく死霊魔法<魂魄集積Lv1>を開発しました》
そしてこのゴブリンの魂を使って何か面白い事が出来るかもしれないと思いながらゴブリンの魂をどうこうする魔法を作る事にした。
《新しく死霊魔法<死霊作成Lv1>を開発しました》
それからさっき魂を抜き取ったゴブリンの死体に新しく魂を与える事にした。そして作り出した死霊を使役して鑑定を始める。
名前 無し
種族 ゾンビLv1
職業 狂戦士Lv1
命力 125/125
体力 65/65
魔力 35/35
攻撃力 25
防御力 40
速度力 15
魔法力 10
抵抗力 10
種族スキル
腐蝕体Lv1.
コモンスキル
.棍棒術Lv2.体術Lv1.悪食Lv1.狂気Lv1.再生Lv1.感染Lv1.腐蝕攻撃Lv1
耐性スキル
病気無効.睡眠無効.痛覚無効.物理攻撃耐性Lv2.
称号
《???の眷属》
うん弱いだがまぁ使えんことも無いと言うか今回はお試し感覚でやったからかなり適当だったがもしもこれが素のステータスが高い人物や魔物それか強力なスキルを持っている個体をゾンビにしたら数で揃える手駒としてかなりの強さになる気がするな。
それにゾンビだったら適当に実験体にしても心とか痛まないしそういう意味では完璧だなとか思いながらあとのウルフとゴブリンは魂魄蒐集と魂魄集積によってため込んでからそれからゾンビの方も魂を抜き取って後は放置した。まぁこれは所謂実験と言う奴でこれを育成しようとかはこれっぽっちも思っていない。
それから迷宮探索を続けていたが、そもそも俺自身ある程度強い身であの初心者迷宮の方も50層までは楽々攻略できたのだ、今更こんな低階層で苦戦するほど俺も愚かではないと思いながら探索を続けて現在10階層に居るがここいらから大分キツくなってきた。
この迷宮都市の迷宮は全50層と初心者迷宮よりも小さいがその分強さと言う意味ではあの迷宮を完全に超えていて、10階層に居るゴブリン系列の上位進化種はかなり手ごわくなっていた。まぁその強さと無尽蔵さに加えて迷宮と言う他の人物も居る環境故に本気を出せないでいた。
それからはさっきと違って魔法を専門で戦い始めると驚くほどに順調に言った。何せ元々魔法言語を覚えている影響で魔法陣作成がかなりスムーズになっていて、その上演算系スキルがかなりレベルが高くなって言る影響で、魔法のk王地区と言う意味ではかなり強くなっていた。
それから魔法攻略に切り替えた途端に攻略が凄く捗って、気づけば20階層まで来ていた。ここいらの道中に宝箱もあったがその中身と言えば武器それも効果を持たなかったりポーションだったりしたから俺も飽きてその中身を放置したまま探索を続けていた。
15階層からは打って変わって森が広がっていた。そうこれこそがこの迷宮都市が迷宮都市言われる所以だ。この迷宮の特殊階層の内15~35階層は森でそこから下は山岳地帯となっておりそこからは自然の恵みや鉱石等も掘られることもありそれがこの都市の経済を支えていた。
それから俺はそんなものには目も暮れず新しい魔物に釘付けだった。それは植物系モンスターで新しいスキルが期待できることから俺は心を躍らせていた。
名前
種族 トレントLv15
職業
命力 1255/1255
体力 785/785
魔力 150
攻撃力 750
防御力 550
速度力 5
魔法力 10
抵抗力 45
種族スキル
光合成Lv10.成長Lv8.樹木体Lv6
コモンスキル
触手Lv10.剛腕Lv6.回復Lv10.再生Lv5腕力強化Lv10.怪力Lv10.剛力Lv4.水分吸収Lv6.栄養生成Lv10
耐性スキル
物理攻撃耐性Lv4.水流耐性Lv10.樹木耐性Lv10.
まぁまぁ強い魔物で物理攻撃力特化と言ったイメージだろうか?だが再生能力や栄養生成それに光合成のスキルでステータス以上のタフさを誇る。今回俺がこの迷宮をこんなに攻略した理由は迷宮都市ギデオンの冒険者ギルドで本に載っていた情報でトレントの魔物がこんな感じのステータスにスキルを持っていると言う情報でこのスキルを簒奪したかったからだ。
取りあえず魔法<火炎槍Lv1>でトレントに攻撃すると奴はその種族特性か容易く燃え広がって倒れた。
《スキル簒奪によりスキル<光合成Lv1>を簒奪しました》
それから光合成によってお腹が空いていたがそれが無かったかのようになりこれがこのスキルの効果かと驚き交じりに残りのスキルも簒奪するべくトレントを倒し続けた。
《スキル簒奪によりスキル<成長Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<剛腕Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<剛力Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<樹木体Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<水分吸収Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<栄養生成Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<樹木耐性Lv1>を簒奪しました》
それから新しく習得したスキルのお陰で、補給なしで半永久的に戦えるようになり持久戦の面や回復面でもお世話になるようなスキルを習得したが、俺の本命はもう一つあるそれは35階層から下の山岳地帯で、そこにはゴーレム系のモンスターや鉱石モンスターが居てその全てが高ステータスに高レベルのスキルと結構強い魔物だが、これらは防御系のスキルを習得しているらしく俺の貧弱な防御力を鍛えられると思っているのだ。
そこから探索を続けているが、この階層では火炎魔法を使える者は無敵と化すと言う噂通り結構楽勝に攻略できたがその先が問題なのだ。何せこの先は魔法にかなり高い耐性を持つ種族その上単純な物理防御能力も結構高いと聞きこの先の戦闘は大丈夫なもんかと結構緊張していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます