第21話 ゴブリン王種討伐
《スキル<触手Lv9>が<触手Lv10>に上昇しました》
《スキル<触手Lv10>を習得した事によりスキル<多腕制御Lv1>が派生しました》
触手のスキルあ漸くレベルLv10に上昇した。それからも魔法を織り交ぜながら殲滅を続ける。だがゴブリンの戦力は数知れず幾ら俺が倒してもドンドン押し寄せてきた。
「ならばこれか<広域焦熱>」
それを唱えた途端に辺り一帯は焦土と化してゴブリンを何体も燃やし尽くしたが...。
「この魔法はダメだな死体が残らんこれじゃあ無駄に殺すだけだ」
当たりに散らばるのは、魔物ならば当然誰もが持っている魔石と呼ばれる物質のみでそれ以外の肉体とかは全て消し炭になった。
「やっぱりこっちの方が俺には合ってるよなぁ」
次々に放たれる矢や魔法のそれら全てを己の再生能力のごり押しで再生しながらゴブリンを殲滅し続けるがやはり徐々に数の差に押され始めていた。それに当初は拙かった陣形も時間を追うごとに洗練されていき今や倒せる数が少なくなっていった。
「これは不味いな」
そう思っていたがこの時俺が常時発動している鑑定に一匹のゴブリンの情報が入ってきた。
名前 無し
種族 ゴブリンLv3
職業 戦士Lv1
命力 105/105
体力 55/55
魔力 95/95
攻撃力 25
防御力 25
速度力 25
魔法力 55
抵抗力 35
種族スキル
繁殖Lv1.
コモンスキル
ゴブリン語Lv10.棍棒術Lv2.体術Lv1.悪食Lv1.呪術Lv1
称号
鬼の末裔
呪術・相手を呪うスキル
これだと思いそいつの方に酷い攻撃を受けようが何をされようが向かって良きスキルを簒奪する。
《スキル簒奪によりスキル<呪術Lv1>を簒奪しました》
<繁殖+産卵+使役+呪術>を使い肉体の一部をクイーンアントに変化させて数多くの卵を生み出す。その上で産卵の効果と使役の効果で早めに出るように命令する。
その上で呪術によって自我を消す事で完全に俺に忠実な捨て駒を量産する事が出来た。今は緊急事態故に質より数の考えでアントの肉体に上の部分に触手そして毒を始めとした幾つかのスキルを乗せて敵のゴブリンに突撃させる。今ゴブリンの優位性である数は覆された。
未だ俺はあの捨て駒どもを的確に指揮する事は出来ないが、兎に角敵に突撃しろと命令する事だけは出来る後はスキル等を適当に使って適当に数を減らせばいいとおもっている。まぁ新しいスキルを習得できるかもしれないからある程度は見て言いるがそれ程に心が躍るようなスキル持ちはそんなにいなかった。
そこから適当に数を減らしていくのを見届けながら俺は王種の所に行く。その道中にはゴブリンによって捕らえられた女性やゴブリンが集まってできた集落があった・どうやらここは非戦闘系の職業持ちやスキル持ちが集まっているらしく簒奪するのが楽しみになってきた。
《スキル簒奪によりスキル<小鬼言語Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<加工Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<木材加工Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<石材加工Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<調合Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<木工Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<石工Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<大工Lv1>を簒奪しました》
適当にゴブリンどもを殲滅してからスキルを簒奪した後に囚われていた女性を解放して後は適当にさせていた。所謂お約束的な異世界物なら町まで送るんだろうけど、現状この集落に居た方が結構安全まであるのだ。なにせこの外はゴブリンと俺の捨て駒兵が今現在とんでもない規模の戦闘を行っているのだ。因みにスキル分裂を使って兵を生み出す貴公だけを分離して現在は死んだとしても次から次へと再生産を続けている。
「お前たちも早く町に帰りたいと思っているんだろうが、少し待っていて欲しい」
「やはりゴブリンが…」「イヤッもうこんな場所に居たくない」「帰して早く返してよぉ」
さてとどうするかな?スキルは戦闘系のモノだけだし俺に人を安心させるようなカリスマ性とかは無いしなぁウ~ンあっそうだ。
「使役発動」
使役のスキルを発動した途端に彼女らは眼の光を無くしてそのままその場に立っていた。まぁこれで最低限は大丈夫かそれじゃあ王種を討伐しに行くかね。
それから集落の奥に行ったら木と石で作られた玉座が置いてあった。そこに腰かける2体は恐らく王種とクイーンだと思われるが、王種の絶望的なまでの気配と比べればそれ程の物でも無くスキルを巧みに使いこなせば戦えるだろうなと思っていた。
名前 無し
種族 ゴブリンLv15
職業 キングLv1
命力 690/690
体力 860/860
魔力 125/125
攻撃力 550
防御力 410
速度力 390
魔法力 250
抵抗力 345
種族スキル
王の威.繁殖Lv10.
コモンスキル
ゴブリン語Lv10.棍棒術Lv8.体術Lv7.悪食Lv5.回復Lv10.再生Lv7.再生強化Lv5.視覚強化Lv10.望遠Lv2眼光Lv6腕力強化Lv6.脚力強化Lv4.使役Lv6.指令Lv4思考加速Lv5
耐性スキル
悪臭耐性Lv10.病気耐性Lv10
称号
<鬼の末裔><キング種>
因みにクイーンの方は種族スキルに母体Lv10があるだけでそこまで強くなくスキルとかも隠密とかの隠れる系のスキルばかりで特異と言うならば女王の職業位なものでそれもスキルとして<美貌>とか自分の美しさを上げる系のスキルを習得しているらしくこれを後で実験体として活用しようかと思った。
でも先ずは...。
「先ずはお前から倒そうか」
その瞬間奴は早いスピードで迫ってきたが、まぁ所詮ゴブリンと言うべきかやはり遅かった。と言っても強さとしてはそれ程でも指揮官としてはかなりの強さを誇っている。大方この王種は単独の戦闘能力は低いが、指揮系のスキルで軍団を操る事でその強さを誇っているのだろう。
「だったら俺に近づかれた時点で負けだ」
その言葉を吐いた途端に俺はスキルの触手を発動して何時もの猛毒コンボを叩き込んで行く。どうやらあのゴブリン耐性系はそれほどそろって居なくだからこそ猛毒も素直に聞いたが腐っても王種だからか猛毒で死ぬことは無く再生能力のごり押しで無駄にされてその上毒耐性のスキルを習得された。
「面倒くさい」
単純な戦闘能力事態は低いが再生スキルと再生強化によるごり押しのせいでかなり面倒くさくなって言る。それからも何度も攻撃を回避せずに再生能力で押され始めていた。
取りあえず今の俺が習得している魔法を全て打ち込んで何とかダメージを食らわせたがそれでも直ぐに回復されると思い直ぐに狂化と暴走を発動させる。その瞬間目の前が真っ赤になり意識が消えそうになったが、それでも精神攻撃耐性Lv10のお陰で何とか意識自体は保てていた。
このスキルを発動すれば意識の消失によりスキル解除が出来なくなりそのまま死ぬまで暴走し続ける可能性もあるが、件のスキルのお陰で何とかスキルの解除権限だけは残せた。
そこからは一方的な殺戮となった、今までの状態なら再生能力のせいで傷つける事がかなり難しくなっていたが、狂化と暴走によるステータス上昇の暴力で勝負はあっという間に着いた。
その瞬間スキルを解除してから取りあえず王種からは王の威光を簒奪してクイーンからは職業を簒奪してみる事にする。
《スキル簒奪によりスキル<王の威Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪により職業<女王Lv1>を簒奪しました》
《新しくスキル<美貌Lv1>を習得しました》
美貌のスキルを習得したと言っても何か変わる事も無くと言うか変化の方に何かが追加されていた。人族と言う欄の中に女王と言うのが出てきて、それを試してみてからたまたま近くにあった水桶で自分の姿を見てみると正に絶世に美女とも言うべき姿が映っていた。まぁ外れこの上ないけど職業も奪えると言う事も分かったし良いことずくめかな。
まぁどうにもこの職業事変化した時の俺はステータスも相応に下がる上にスキルも変化の解除権限と固有スキルの簒奪以外持ち合わせていないと言う正にゴミだったこともあったが、まぁ何時か使えるかもなと思いながら後の残党処理に出かけた。
あとがき
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