第22話 誘拐

???

「やはり人工王種研究にはまだまだ至らぬか」


「まぁ仕方ないよねぇ何せ王種だからねぇまっでも人工キングの方は中々だったんじゃない?」


「まぁそうだな研究成果としてはまだまだだが、何れは王種を生み出そうぞ」



王種を討伐してから一先ず残党を狩っていたが、件の王種が居なくなった途端になぜ戦っていたんだと言う表情を見せながらどこかの森に消えていった。それから産卵分裂体を回収して、残りの捨て駒兵を全て捕食で片付けた後で、今まで使役状態だった彼女たちを解放する事にした。


「まっ俺は人間を使役する様な性癖は無いからな」


そう思いながら使役状態を解除して言葉を掛ける


「もうお前たちを脅かす存在は居ないゴブリンの王種は俺が倒した」


「えっ倒した。」「本当なのかなぁ?」「でもこの人強そうだよ」「そうそうあのゴブリンより強そうだよ」


うん?何かおかしくないか確か前にこいつらを救った時とは態度が全く違う気がする。あっもしかして...。


王の威・自分の強さを知らしめる王の威


あ~これかぁこれのスキルを持っているからこいつらも安心したんだ。まぁ結構いいスキルだし簒奪しといて良かったなぁあっそれと鑑定っと


あ~やっぱりかぁ


状態異常

妊娠(ゴブリン)


これ…どうすっかなぁ俺はこのまま見捨てても良いけどでもなぁこれって俺がもたもたしてたからこうなったとも言えるからなぁ


とか悩んでいたが良いスキルを思い出してこの事を言う事にした。


「なぁ言いにくいんだがお前たちゴブリンの子を妊娠してるぞ」


その言葉を言った途端に女性たちは嘆いたり悲しんだり自殺しようとしたりと様々な反応をしていた。そんな中で俺はまぁ助けてやるかと思いながらこの女性たちを助ける方法を言う事にした。


「まぁまぁ落ち着きなさい何もこのまま死ねとか言ってる訳じゃないお前たちを救う手段がある」


そう言った途端にどうかお願いいたします。ゴブリンなんか生みたくないと言う声を聴いて俺は決心をした。


取りあえずゴブリンが建てた小屋に一人入ってもらって取りあえず処置をし始めるのだった。先ずはいつも通りだったら広範囲に広げている生命感知をこの一人を中心に精密に感知するようにする。それからお腹の子供の位置を正確に探知する。その後スキル座標感知でより正確に子供の位置を感知する。


そして最後の仕上げとして繋がっている胎盤を下の方から通した鋼糸で切断する。まぁこの時痛みが発生するが我慢してほしい何せ俺も初めてで技能付与なんて言う便利スキルを持っていないのだ。泣き叫ぶほどに居たそうだが、事前に俺の来ていた服を破り口に加えさせたか安心だ。


それからスキル転移で赤子を外に転移すると言うかなり強引な手法を講じる事で何とか出すことが出来た。後はこの処置を被害者の女性分やるだけだと思いながら処置を続ける。


「何とかなったぁ」


ある意味王種よりも手ごわかったぞあんな雑多に戦えば良いアホと違ってこっちはマジで命掛かってるからなぁあ~こんな事もうしたくない最低限1カ月はしたくないこんな集中力が必要な真似もうとっとと帰ろ。


「お前たちも帰れ今日はゴブリンが集まっていた影響で魔物何て一匹もでないからな」


まぁ実際そうだ。現にゴブリン以外でここに来るまでに魔物と言う魔物は一匹も居なかったのだ。それじゃあさっさと宿に帰って寝ますかね。


そんな事を考えながら宿に転移して直ぐに眠った。流石にあれ程の処置をしたらかなりの疲労がたまっている。


あれから丸2日眠った事で漸く真面に動けるようになった。と言うか起きてから改めて考えると俺ってここ数日間寝ないで活動してたんだよなぁ魔法の勉強に始まりその後はゴブリン軍とそれを率いる王種...?


いや待てあの王種のゴブリンって確かキングでも何でも無くただのゴブリンだったよな?それに王種って言うより確か称号の方もキング種とかあったきがするが…やっぱりだ記録のスキルにあったのはキング種と言う称号とただのゴブリンと言う種族だった。もしかしたらあれって本物の王種ではないとかか?


「まっ考えてても難しい事は分からないかこのまま世界を旅すればある程度は分かるだろうね。さてとギルドに行こうかな。」


それからギルドに転移してゴブリンの王種を討伐したと言う事で報酬金を貰った。その額は何と150万リールと言う大金で、これだけあれば暫くは困りそうにないと言う金額だった。それから今日はお疲れさまと言う事で報酬額の一部の1万リールを備え付けの酒場でたむろしている冒険者共に寄付してから町の広間の噴水の所で腰かけていた。


「何しようかなぁ」


今の俺は言わば燃え尽き症候群になっていた。何せあの暴走を使わないと勝てそうになかったがキングのゴブリンを倒した結果何をしようか迷っているのだ。迷宮に籠るか世界を旅するかそれとも魔王を討伐する為の正義の勇者になるのか…どうしようかと悩んでいる最中にふいに気配を感じた。


「うん?今なんかあった様な気がするが」


そう考えていると噴水の横に男が座っていて他者から見られない様にナイフを突きつけられた。まぁ俺だったら物理攻撃多性が低いとはいえあるし再生能力も持ってるから聞かないが、何か面白そうな気配がして付いて行ってみる事にする。


そうしたらこの町で一番デカい屋敷の多分だが町長の屋敷に付いた。その後ナイフを突きつけられたまま地下室の方に歩いて行ったらまぁこういうのにはありがちな地下牢が在ってそこに押し込められた。それから暫く地下牢で横になってボーっとしていると、このまえ俺が適当にあしらった男が偉そうに立っていた。


名前 グストロ・ヴァンベルト

種族 人間

職業 重戦士Lv15


命力 520/520

体力 600/600

魔力 150/150


攻撃力 550

防御力 800

速度力 150

魔法力 100

抵抗力 250


コモンスキル

剣術Lv5.防御Lv6.体術Lv5.計算Lv3.筋力強化Lv7.腕力強化Lv5.挑発Lv1.礼儀作法Lv7.計算Lv4.ナンパLv8.性欲Lv9.

耐性スキル


武技

大盾(防御姿勢Lv1・防衛Lv1・)

直剣(切り裂きLv1)


まぁ弱いなとしか言えない何せこいつ如きキングの足元にも及ばんレベルの弱者でしかない精々挑発や筋力強化に心惹かれるレベルではあるが、それ以外は全く惹かれもしないし興味も及ばなかった。その上ステータスも重戦士と言う職業上故か基礎力は命力と体力そしてステータスは防御力と攻撃力が高い位でそれも興味を失う原因の一つだった。


「あぁ貴様か子悪党それでこんな素敵な宿屋に招待してどうしたいんだ?」


「テメェ聞いてりゃベラベラ無駄口叩きまくるなぁ良いかテメェら一般人は俺たち貴族様の奴隷なんだよ」


奴隷と来たかこいつってバカかな?と言うか私のスキル王の威のお影響で強さに応じた風格が出るとか言っていたけど、マジで使えないスキル疑惑が出てきたなと言うかまぁいいやそれでこれからどうすっかなぁ普通に殲滅の後に逃げても良いけどそうしたら犯罪者だよなぁ。


「おい聞いてるのか?」


「あぁすまん貴様如きの話を真面目に聞くのが馬鹿らしくなっていてな」


まぁ面倒くさいけど正直燃え尽き症候群になってたし暫くこいつで遊ぶのもいいかもなぁ



あとがき

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