第8話 迷宮放置
名前 幸田哲郎(■■■■・■■■■■■■)
種族 人間(■■)
職業 無職(■■)
命力 10/50
体力 15/50
魔力 30/50
攻撃力 11
防御力 12
速度力 10
魔法力 10
抵抗力 15
固有スキル
簒奪
コモンスキル
回復Lv5.暗視Lv5.毒攻撃Lv2.爪Lv1.牙Lv1.保菌Lv1
耐性スキル
病気耐性Lv5.毒耐性Lv3.痛覚耐性Lv3.吐血耐性Lv4.衰弱耐性Lv2
これらのスキルやステータスを見てラージェルさんは、「まぁまぁの強さにはなったな」と呟くと、急に肩に手を置かれてどこかに転移させられた。
そして転移した場所は、俺を含むクラスメイトが初めて転移して来た城だった。そこではクラスメイトが特訓に励んでいて、剣を使ったり魔法の訓練をしたり当の特訓をしている所が目に入ってきた。
「今のスキルやステータスで奴らに勝てるイメージは湧くか?」
そう聞いて来たラージェルさんは回答は既に決まっていると言わんばかりの表情をしていて、俺はそれが若干気に食わなかったけど、素直に言った。
「1対1でも多分無理だと思う。まぁスキルを簒奪した上でうまく立ち回れば可能性が無い事も無い程度だろうな」
「やはり君はスキルは奴らと比べ物にならない位強力だが、素のステータスが低すぎる。
それにステータスは本来低ければ低い程上がりやすく一定のステータスになったらそこからの上昇速度は一定になる。がそれを差し引いても君のステータスの伸びは低すぎるまぁ基礎力の方は分からんが、ステータスを鍛えるのは止めた方が時間を効率的に伸ばせる。さて君に足りない物が何か分かったかな?」
「あぁ基礎力を鍛えると同時にスキルを大量に簒奪して、そのスキルを効率的に使用する事で元来のステータスの低さ等を補うとかか?」
「うん...正解だとも。さて君の課題を見つけた事だしまた迷宮に籠ろうか?それと今度は君が死ぬかあの迷宮を完全攻略するまで助けは出さないからね。
まぁ食事とかは有り余る程準備しておくから精々強く成りなよ」
そう言われると苦言を呈するまでも無く迷宮に転移させられて、俺は素直に「クソがっ」と叫んでから一応一緒に転移して来た鞄の中の物を物色して、食事を取りだして、口に含みながら怒りを抑える事にした。
それから暫くし経って、自分の中にあった怒りも収まり取りあえずラージェルさんの言いつけを守ってこの迷宮を攻略しようかなと思いながら2階層に降りてきて、そのまま迷宮攻略に躍り出る事にしたが、まぁ結果は第2階層まではさっきまで探索していたからのもあるが、第3階層でかなり強めの魔物のスキルを簒奪&喰らった影響で、病気になって耐性が上がったお陰でかなりの楽が出来た。
そのまま第3階層に突入しようとしたが、さっきの病気の事が怖かったのか足が若干震えているのが分かる。このままだったらまた悲惨な事になるかも知れないと思った俺は、一先ずここで休憩して、きちんと体を休めてこの環境に慣らしてから侵入しようと思っていた。
それから俺の体感では半日経ったのかなと言う位の時間が過ぎてから、俺は漸く決心が着いたからなのか前の病気に掛かって攻略がストップして俺に苦痛を食らわした階層に足を踏み入れる事になる。
そうして足を踏み入れると、この前までは感じなかったが、第2階層とはまるっきり空気感が違っていて、若干重苦しい雰囲気を感じていた。その重々しい空気感も所詮気のせいだと思いながら探索しているとこのまえと同じ種類かは分からないが、同じくらいデカいラット種の魔物が居た。
そいつとの戦闘で相手のラットは凄まじい突進を繰り出してきて、俺はそれに対して回避が間に合わずモロに喰らってしまったが、ダメージ自体は低く多分近づくための手段でしか無いのだろうと確信する。
その確信を抱いた瞬間よろけて尻餅をついてしまった俺に近づいて、毒を食らわしてきたが、その毒がかなり強力で俺の毒耐性Lv3だったら貫通するほどの威力だった。だが、戦闘手段はそれだけなのか、それ以上は逃げに徹するだけで、多分だが毒で死ぬのを待っているのだと俺は思っているが、俺はそんな風に死んであげる程のお人よしでも無いから即座に近寄って、先ずは爪で胴体を拘束して次に牙のスキルを併用した噛みつき攻撃で俺はこのラットを殺しきる事に成功した。
どうやら病気耐性Lv5が効いているのかこいつからは病気になる気配はしなかったから一安心して簒奪を実行する。
《スキル<毒耐性Lv3>が<毒耐性Lv4>に上昇しました》
《スキル<回復Lv3>が<回復Lv4>に上昇しました》
《スキル<簒奪>によりスキル<突進Lv1>を簒奪しました》
簒奪のスキルにより奪ったスキル突進を発動してみると走るスピード自体は、素の状態よりもかなり早くなっているが、それ以上に方向転換やそれに類する行動が出来ないと言うデメリットが存在するが、鍛えたら相手に凄まじいスピードで接近据える事も出来るんじゃないかとワクワクしながら探索を続けることにした。
突進のスキルはただ相手に近寄るだけじゃ無く、相手の一瞬の隙を付くことも出来る。と言うのも俺のスキル簒奪はどうやら明確な格下相手と言えるこの場合だったら、ベビーラットや第2階層のラット種が該当するが、それらの格下以外だったら殺さないと発動できないらしいと言うのもさっきの戦闘で、実は簒奪スキルを使ってみたが、結果は全く機能せずに殺した事で漸く発動した。
「まぁ俺のスキルの構成的に突進で近づいて、爪による毒攻撃がメイン火力だよな」
そう呟きながら取りあえず爪のスキルを強化するために第2階層で、目についたラット種を見つけ次第爪のスキルのみで殺しまわっていると、どうやらそれが功を成したのか、爪のスキルレベルが5に上昇して、多分この攻撃なら第3階層のラットの魔物にも有効打を与えられるだろうと予測して、第3階層に足を踏み入れる事にした。
それからラット種の魔物を見つけたから、最初に突進のスキルで目の前に近づき、そのまま爪と毒攻撃を叩き込んでから少し離れて待ってみる事にした。
そうして暫く待ってみると毒の影響で徐々に動きが鈍っているが、致命傷には至らずに多分だが、俺のスキル毒耐性Lv3よりも高レベルの毒耐性を取得しているからこの程度のダメージにしかならないのだと予測付ける。
そのまま突進を織り交ぜた爪による攻撃を繰り返す事数回にして漸くラットの魔物は倒れたのだった。
《スキル<毒攻撃Lv2>が<毒攻撃Lv3>に上昇しました》
《スキル<爪Lv5>が<爪Lv6>に上昇しました》
《スキル簒奪によりスキル<毒霧Lv1>を簒奪しました》
うん?毒霧?あぁ~もしかしてこの階層に入ってから若干空気が違う気がすると思ってたけんだけど、もしかして毒霧のせいで若干動きが鈍くなってたとかなのか?そして、それを回復と毒耐性Lv3の効果で動きが鈍く成る程度に抑えていたと言う事か~。
そうして自分の中で結論を付けてから暫く待ってみると、体から感じられていた不快感や動きが鈍かった感覚も綺麗さっぱり無くなっていて、すっきりした気分になっていた。
あとがき
☆や♡フォローは作品を投稿する上でモチベ上昇につながるのでよろしくお願いいたします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます