第7話 キテます! メタルの波
(曲は近況ノートのリンクから聴いてください。こちら。
https://kakuyomu.jp/users/kyuno-kana/news/16818093090367181187 )
レコード消失の謎。
レコードを聴くという話は何度もしているから、はじめましてな人でもない限り記憶にこびりついて忘れたくても忘れられなくなっていることでしょう。
そうです、わたくしは今どき珍しくレコードを聴いてオツに入っている14歳なのです。
レコードは昔に発表されたアルバムですな。新しいのはCDです。嫌だい嫌だい、レコードも出すんだいと駄々をこねるアーティストはレコードも出したりします。バンドやるような人はマニアが多いものですから、自分でもレコードを出したくなるのでしょうね。
わたくしはCDもレコードも買って聴きます。CDで買って聴いたけれど、レコードの時代のアルバムだからレコードでほしいと言って、見つけたらレコードで買いなおしたりもします。ギターの練習でパソコンに取り込みたいからと言ってレコードで持っているのにCDで買いなおしたりもします。なかなか複雑。
どのアルバムをCDでもっていて、あるいはレコードでもっているのか、はたまたまたどちらも買っていないのか、わからなくなることもあります。アホではありませんけれど、同じレコードを2枚持っていたりもします。
そのとき買わないともうお目にかかれないとか、お安く手に入らなそうとかってときに、いや、もっていたかもなんてことになると困ってしまいます。まあ、買っておくかとなるときもあるし、うーんいいかなとなるときもあります。
そんなわたくしが最近気づいたのです。あのレコード、持っていたと思うんだけどレコード入れた箱の中を探しても見つからない。
買ってなかったのか? いや、家のレコードプレイヤーに載せて聴いた記憶はあるぞ?
具体的には、イエス「危機」とスコーピオンズ「ブラックアウト」です。クイーンのファーストは売ったかもしれない、おぼえていないけれど。ブラックアウトなんて、検索してジャケットを見てもらうとわかるのですけれど、インパクトありすぎるから、買ったかどうかわからなくなるなんてことはなさそうです.
ブラックアウトのジャケットは、画家の作品をそのまま使っています。という話をしたことありましたかね。したとしても忘れているはず、だって話したかもしれないわたくしが忘れているのですからね。
ドイツだったかなあ、ドイツのバンドだからそう思うだけかもしれませんけれど、ふらっとはいった美術館でブラックアウトの絵を描いた人の展覧会をやっていて、常設なのか企画展だったのかわかりませんけれど、ジャケットの絵を発見して感動したものです。ただ、この作家ちょっと頭おかしいだろって感じの人です。バービー人形かなにかに日本の女子高生のセーラー服を着せて拷問にかけている絵? 写真? なんて作品がありましたよ。日本の女の子が好きなんだろうなと思いました。
やべえやつだ。
話しているうちにほかにもレコードが見当たらないことに気づきました。クイーンは1枚目と2枚目も買った気がします。2枚目もありません。
さらにはメタリカの「ライド・ザ・ライトニング」と「ジャスティス・フォー・オール」もない。箱には「マスター・オブ・パペッツ」しかないぞ。
もしかして幽霊がもっていったのかも。レコード好きの幽霊。気が合うかも。お友達には、なれませんな。かってにレコードもっていくやつと友達になんてなれるものか。
今調べたらブラック・アウトのジャケットを担当したアーティストはゴットフリート・ヘルンヴァインというオーストリアのアーティストでした。ということはオーストリアで観たのだったかな。ヤフーの画像検索もしました。わたくしが観た日本の女子高生の作品はありません。ちがう人の作品を一緒に展示していたのかな。
アルバムジャケットと言えば、ローリング・ストーンズ「スティッキー・フィンガーズ」はアンディー・ウォーホールが担当していて、ジーンズはいた男性の股間部分が写った写真です。リーバイス501ですな。知りませんけれど。
ジッパーのところが本物のジッパーついていて開け閉めできます。ジッパー開けたからってポロリはありません。ポロリしたら発禁ジャケットになって、高値で取引されることになりますな。ジッパーついているだけで高いと思うのですけれど、わたくしはお安く手に入れました。復刻版とかですかね。
じつは、ベルトのところがめくれるようになっていて、めくるとそこには? お腹の写真が下にかくれています。芸がこまかい。ポロリはないけれど、チラリはあるといったところですかね。
それで、どこにいったのですかね、わたくしのレコード。どなたか知りません? 買って帰ってくるまでに置き忘れたことを今まで忘れていたってことはないと思うのですけれど。レコードを聴いた記憶が捏造したものでなければ、家までは到達しているはずですしね。それとも買っていなくて、全部が捏造という可能性もありますか。いや、わたくしにかぎってそんな間抜けなことはあるはずもなかるべし。
ほんでは、すべて忘れてナイン・ウェイブズ、れっつらごー!
(1曲目)
ガンズ・アンド・ローゼズ「ユースト・ラブ・ハー」。デビュー前の自主製作盤とアコースティックアルバムを合わせたアルバム「ライズ」のアコースティック曲です。ライブ盤でどうぞ。バンドのクルーの女の子ロリがボンゴを叩いています。ロリって名前どうなのって思いますけれど、ニックネームなのでしょうね。ひどい。
(ここで曲を聴いてください♪)
アイ・ユースト・ラブ・ハー、バット・アイ・ハド・トゥ・キル・ハ-♪ 歌詞がイカしていますな。
英語のお勉強をすると、かつて俺は彼女が好きだった、でも殺さなくっちゃいけなかったんだ、となりますかね。キルは殺すの意味でない可能性もありますけれど。
歌詞のつづきは、6フィート下に埋めて、まだ彼女のぶつぶつ文句言う声が聞こえてくるってもの。やっぱり殺してます。
(キテます! メタルの波)
キテます! メタルの波。もちろんメタルと言っても、金が値上がりしたとか、鉄や銅がとか、そんな話ではありません。わたくしは貧乏だからそんなことに興味はない! リチウムイオン電池が(レアメタル)とかもちがう!
そうです、ミュージックのメタル、ヘヴィーのメタルのことだぜ。
メタルがキテいます。日本で大人気のミスター・ビッグがツアーするのやめると言ってラスト・ツアーをやっているのですけれど、1周まわって日本にもう一度もどって終わりにするそうです。
9月にはって、今は2024年の9月13日の金曜日だ、その9月にはアイアン・メイデンが来日公演やります。12月にはジューダス・プリーストです。
メタルとはすこし違うけれど。プログレの大御所イエスは昭和女子大の講堂でライブやります。学園祭かよ。これは来週9月19日だ。
講堂って、ライブする会場ではないだろって思いますけれど、プログレのひとたちの考えることはマニアックすぎてついていけません。バンド側が希望したってわけではないのでしょうけれどね。
ちなみに、全部わたくしが行くライブの話だ! チケット代が高いのにこんなにいろいろ行かなくてはならないなんて、貧乏金なしですよ。あたりまえか。こういうのをプロは、定義より明らかというのですな。プロってなにかわかりませんけれど。
一般人は理由を説明するのを面倒がってなんでも明らかと言ってしまいます。むしろくわしいことわかってなくて言いますな。明らかと言われると、ちっとも明らかではないだろと悪態をつきますよ、わたくしは。心の中でね。
(2曲目)
アイアン・メイデン「コート・イン・サムウェア・イン・タイム」。アルバム「サムウェア・イン・タイム」の1曲目です。ライブでもプレイしました(曲紹介は11月にはいってからしゃべっています)。7分超える長めの曲です。
(ここで曲を聴いてください♪)
「サムウェア・イン・タイム」はアルバムジャケットが未来都市っぽい街角をスカウターのような装置をつけたエディがパトロールしている絵になっています。SFですかね。
シンセを導入して未来の技術だぜってことみたいですけれど、アイアン・メイデンがシンセ? みたいに賛否両論あったみたい。でも、収録曲を見ると「ウェステッド・イヤーズ」、「ヘブン・キャン・ウェイト」なんてポップにしてかっこいい曲がはいっているから、曲がよければいいんじゃない? と思います。
流行に乗りやがってみたいに思ったのでしょうね。ジューダス・プリーストを抜けてグランジに走ったロブ・ハルフォードみたいなものです。裏切者っ!
(キテます! メタルの波)
バンドがキテいるだけではありません。わたくしの中にもメタルの波がキテいます。メタル熱があがっています。
東京出張がこのところちょいちょいあって、せっかくだからついでのお買い物して行こうかしら、ディスクユニオンで! なんてことになります。わたくしらしいでしょ?
ディスクユニオン知らない? 全国にはないかもしれませんけれど、大都市東京には何件かお店があって、中古レコードをお目当てに、わたくしはふらっとはいってしまいます。せっかくだからと、ディスクユニオンのハシゴまでします。ディスクユニオンはネット通販もやっていますよ。お店の在庫全部ってわけではないけれど。
レコードって、お高いのです。何万円も、ものによっては10万も20万もする貴重なレコードが無造作に棚に差さっています。中身はレジにあったりしますけれど。
レコードは棚から上に引き抜いてはなんのレコードかチェックするのです。CDとちがって棚に置いてあるまま背表紙みたいのでチェックなんてできません。うすいからね。タイトルやバンド名が読めません。
かつてはメタルのレコードは安かったのですけれど、今は値上がりしました。メタルファンも高齢化、80年代に青春を過ごした人たちももう50代くらいですかね。お金持ちになってきたのでしょう、高くても買えると言って買うものだからお高くなったのだと、わたくしは予想しています。
わたくしはいつまでたっても14歳だから、収入はなけなしのおこづかいだけです。レコードは1000円以内のお安いのを探して買います。おこづかいくれ!
わたくしがもっているレコードが高値で売っていると、勝った気分になれます。奥が深くて、どこの国のプレスかとか、再盤ではないかとか、帯がついているかとか、高いのには理由があるのですけれどね。たぶんわたくしのレコードをもっていっても高くは買ってくれないのでしょう。社会はそのようにできています。こんちきしょう!
今どきは、ライブに行っても会場は頭のグレーになったおっさんばかりです。ステージで演奏するメンバーもおっさんだから釣り合っているともいえるのですけれどね。高齢化の波はメタルの世界にもどどーんと押し寄せています。アーティストが死んでいきますしね。ライブは生きているうち(自分もアーティストも)に行けとは、メタルの教訓である。メタルはなんでも教えてくれます。
(3曲目)
ハロウィン「ハロウィン」を聴いてみましょう。日本人好みのメタル、ジャーマン・メタルです。こまかい音のギターリフに伸びやかなハイトーンが乗ります。
(ここで曲を聴いてください♪)
ハロウィンの人気爆発で影響を受けたバンドがいくつも出てきました。ジャーマン・メタルです。初期のアングラもハロウィンを取り入れていました。わたくしも大好きアングラね。ブラジルのバンドに影響を与えたくらいだから、世界的に大フィーバーしたのですな。
ハロウィンも、あれ? 今年? 去年だったかな、日本でライブしましたよ。日本公演のDVDが発売になります。わーい、楽しみ。わたくしが観た武道館公演が収録されたのですからね、胸アツというやつです。この回が投稿になるころには発売になっているでしょうけれど。
(キテます! メタルの波)
日本のバンドって、曲がつまらないしボーカルが弱いし、洋楽のメタルからすると劣っていると思うのですよね。
無駄に日本っぽくしようとしたりして、そんなことはもとめていないと言いたい。もとめているひともいるのかもしれませんけれど。
インスタのプロモーションで見たヘル・フリージズ・オーバーという日本のバンド、動画を観ただけでは洋楽って思いました。平均年齢26歳だったかな。14歳のわたくしからしたらお兄さんたちですけれど、おっさんばかりのメタル界からしたら若い、若すぎるくらいです。本来の姿とも言えますけれど。若者がメタルしなくてどうする。
曲はカッコよくできているし、ボーカルも高音は無理しないほうがよいけれど悪くない。応援してあげようと思ってCDをアマゾンでポチりましたよ。ジャケットはダサすぎました。
大丈夫、アイアン・メイデンも最初はジャケットがクソ・ダサかったし。ヘルフリ(略しました)は、はじめから世界を狙っているらしく、世界でCD発売しているみたいです。かっこいい。ジャケットはダサいけれど。日本のバンド。
ヘルフリ(誰も正式名称おぼえたくならないバンド名ですな)はミニアルバムを発売するところで、明日か? リリースイベントとしてライブをやります。東京だからわたくしはパスします。そのうちツアーやるでしょ。わたくしの住むパリにくるかはわかりませんけれど。
ヘルフリの音楽ですけれど、スラッシュメタルを名乗っていて、メタリカ(スラッシュメタルで一番有名)っぽい曲もあるのですけれど、キッス(あの、メイクした)だろこれって曲もあります。いろいろあったほうが飽きなくてよいというもの。
あたらしく出たミニアルバムもそのうち購入しようと思っています。インスタに流れてきた動画は、ミニアルバムの宣伝動画でした。曲がよさそうです。
(キテます! メタルの波)
(ここで曲を聴いてください♪)
ヘル・フリージズ・オーバー「ライティング・オン・ザ・ウォール」。そのヘルフリを聞いてみました。
スラッシュ・メタルのなかでもテンポチェンジがあったりしてダイナミックに展開します。ボーカルは、やっぱり日本人の感がいなめません。英語の発音を練習したらよいのか、歌詞を工夫するのがよいのかわかりませんけれど、改良の余地大です。
今週はリスナーのみなさんに興味ないであろう話題をたっぷりお送りしました。たまには興味のない話を延々聞かされるのもよいでしょ? よくないか。嫌がらせかよ。
最後まで付き合ってくれてありがとうございます。全員にあめちゃんを進呈したいくらい。無理だから心のあめちゃんを送りますね 🍬
最後になってしまいましたけれど、わたくしのメタル熱が高まってバンドスコア、楽譜のことね、バンドスコアを買い集めています。絶版ばかりでヤフオクで買ったりしています。絶版だから弱みに付け込んでお高かったりします。もちろん、わたくしはお高いの買えませんから、お値打ち品だけです。
これがたまってきて、本棚を圧迫しています。レコードもたまって入れ物を圧迫しています。普通の本はあふれていて読んで捨てないといけないし、いろいろ大変です。
ここでシャベってないで本を読めばよいのですけれどね。シャベりたがりなもので、本を読むのはあとまわしになります。
楽譜を買ったらギターを弾きたいのですけれど、弾けていません。楽譜を探し回っている時間に弾けばいいのにね。世の中はままならぬものです。
では、また来週。まったねー。キミもメタルの波に乗っていこっ! 🤘
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます