12月20日
道路が凍みているのか、通りを通る車の、ぱきぱき踏み鳴らす音で、朝、目が覚める。
昨日の高揚感で、夜の寝つきも悪く、眠っていても浅くなる。お母さん、呼んでみるけど、はは、眠ったまま、んん、とだけうなって、ぼくは。
ははといもうとに、
朝ごはん、
作る、朝の、
静かな音、
すきの、
音、
コーヒーメーカーの、
すき、
な、
音、トースターの、
出来上がる、
チン、
の、
高い、
音、
ぼくの不慣れながら、出来上がった朝ごはん、気温はまだ低いまま、ストーブの前で、日が昇るのを待つんだ。ははといもうとの、起きてくるのを、待つんだ。
開く、
ノート、
やりかけた、
宿題、
ノート、
と、
鉛筆の、
擦れる、
音、
が、すき、
手、
に、
持つ、
鉛筆、過ぎる、
6時、
の、
目覚め、
の、
とき、
こたつに潜りながら、ぼくの作ったトースターを頬張るいもうとに、ぼくは躾ける、お兄ちゃん、おいしいよ、と寝ぼけ眼のいもうとに、ふん、鼻を鳴らす。ははは、白髪頭を結わえて、エプロンに、ぼくの作った朝ごはん、立ち食い、一気に、ごちそうさまと。ぼくは朝が。
指先に詩をあつめて、温もった体温で @YOKOIMAI
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