指先に詩をあつめて、温もった体温で

キャラメルアップルのビスコッティ

小ぶりなりんご頂きました。たくさんたくさん頂きました。最近、お気に入りのあの小説を読んでるとね、クッキングしたくなる、もらったりんごでなにつくる？

りんごの絵がとてもかわいらしいややちゃん、

なにつくる？

なにつくろう？

赤いくれよん、黄色のくれよん、黄緑のくれよん、

まぜまぜしてまんまるのりんご、

ヘタに葉っぱも忘れないで。

ところで、ややちゃん、

なにつくる？

なにつくろう？

ビスコッティ、キャラメルアップルのビスコッティ、まえ作ってくれたあのビスコッティ、また食べたいなあ、ねえお願い。

そうね、そうだね、あれおいしかったよね、また食べたいね、作ってみようか、キャラメルアップルのビスコッティ。

ややちゃん、りんごをいっしょに切ろう、ははが皮を剥くからね、さくさくいうね、小さな小さないちょう切り、ひとつたべてもいい、はは？

おいしいね、これおいしい、ビスコッティ楽しみだね、キャラメルアップル作ろうね。

魔法の時間、りんごが魔法をかけられる、

ややちゃんは魔女となり、ははは大魔女となり、

りんごに魔法をかける、

おいしくなあれ、

えがおになあれ。

くるくるターンテーブルの上のビスコッティ、

ややちゃんもくるくる、ビスコッティといっしょ、

ああ目がまわる、ビスコッティは目がまわらないの？

心配ややちゃん、

ジーとみつめ、

ああ目がまわる。

さあ、魔女のティータイム、

大魔女はオレンジのアールグレイに、小さな魔女は、アップルジュースをお供に、

いただきますするよ？

いただきますしてもいい？

ほっぺ膨らむ魔法のビスコッティ、

お味はいかが？

魔法の、

魔法の、

キャラメルアップルのビスコッティ。