編み込まれた祈りは、夕闇に輝いて
あっちに玉作り、こっちに玉作り、
ミ。サンガ
エスカレーターの襞、愛着の位置、
その企画を発案したははへ感謝状、
編み込。み、
先の夕闇、手を伸ばした光
照らすミ。サンガ
袖口を撫でるミ。サンガ
祈り編み込み、
切っ・
文庫本の栞代わりに挟んだ願いが、神様にそっと届く。お願いします。どうか。
お腹の中で運動するややちゃんがでんぐり返しして逆児と言います。ティッシュを丸めて、はい、これ、ややちゃんだよ、と前歯のない顔が笑う。
切っ・
ほどける願い、
糸雨打つ産室に赤い喉、
小さな爪先、産声通る、結ぶ瞼、
祈り編み込みつないだいのち、
玉の子、
ミ。サンガ
切っ・
やあ、ぼくはつい見惚れてしまった、ややちゃんがいつか笑ってくれるそのときが見えた気がした。いま産声をあげるややちゃんの高い音色に、いつか会ったことがあるような気がした。そとはとっぷりと闇に暮れ、真夜中になるころ、雪になるだろう、そんな高揚感にどきどきした。
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