第17話  離婚の危機

ハルマは「おはよう…。」と挨拶をすると、朝なのにヨウイチとレイカの間がピリピリしている。

ハルマは「頂きまーす」と挨拶をすると、レイカが「どうぞ」と笑顔で声を掛けた。

ヨウイチは「はぁ、朝ごはんはいらない。行って来ます」と冷たく話をした。

レイカの顔を見る間も無く、玄関から車に乗り込んで会社へ向かった。

ハルマは「ね?お母さん。お父さんとその後何かあったの?」と気になって声を掛けた。

レイカが「それがね?お父さんは、私の事を他の男性と楽しく話しているかと思うと嫌なんだって、それで話し合った結果、私達は離婚するかもしれないの」と凄くガッカリしているようだった。

ハルマは「離婚って?お父さん達は、離れちゃうって事?」と信じられないと言ったような顔をして尋ねた。

レイカは「私達が離婚したら、ハルマが他の男の子のいじめの標的になるかもしれないね?それが私は心配なのよ」と心配していた。

ハルマは「大丈夫。いじめられても僕は、いつだって強いから頑張れるよ」と胸を張って居たが、本当は、ヨウイチと離れるのは寂しいと心の中で思っていた。

学校に行くのが嫌になって、学校を休んだハルマは元気が無かった。

そこに、ケイが来て「おい、お前学校休んだろう?どうして学校に来ないんだよ」と声を掛けた。

ハルマは「だって、うちのお母さん、うちのお父さんと離婚をするかもしれないって言って居るからさ。もうやり切れないんだ」とガッカリして泣いていた。

ケイは「痛い程、お前の気持ちは良くわかるよ。俺だって、父ちゃん、母ちゃん別れちまったから。あの時は辛かった」とハルマの気持ちに立って話し掛けた。

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