第15話 しばらくして

レイカが「ハルマ、帰ろう」と小学校まで、ハルマを迎えに行った。

ハルマが「うん、ありがとう。お母さん」と喜んでいた。

学校からハルマと、レイカが帰ってくると、もう夕方になっていた。

車に乗って、レイカはハルマを連れて買い物に向かうのだった。

ハルマは「わぁ、大きな戦隊モノのフィギュアだ」と目をキラキラさせて見ていた。

値段を見ると3000円。

レイカは「ちょっと高いね?またの機会にしようか」と話をしていると、ハルマは「やだやだやだ。戦隊モノのフィギュアが欲しいの」と駄々をこね始めた。

レイカが「こら、ハルマ。買わないとダメだから今回は3000円もするし、お金がないから諦めよう」とハルマに注意をした。

ハルマは「うぅうぅ。ハルマは、ハルマは欲しかったのに」と涙を堪えていた。

レイカが「良い?今度お父さんが来たら買って貰おうね」とハルマの涙をタオルで拭いた。

ハルマは、レイカと手を繋ぎ、オモチャ屋さんを後にした。

買い物をしていると、またあのタイラが外でトイレットペーパーを見ていた。

レイカが「あら、タイラさん。また会いましたね?」と声を掛けると、タイラが「奇遇ですね。こちらも今買い物をしていたところです。あ、ハルマ君。今日は何か買い物できた?」と声を掛けた。

ハルマが「さっき、オモチャ屋さんで戦隊モノのオモチャが買えなかったから悲しかった」と涙を流していた。

タイラが「そう。じゃ、これ戦隊モノのフィギュアをガチャガチャで取ったんだけど、あげるよ」とハルマにガチャガチャのオモチャをあげた。

ハルマは「ありがとう。やったー」と急に機嫌を良くして、上空で飛ばしてフィギュアで遊んでいる姿を楽しそうにタイラは見ていた。








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