たかがその程度で、私達は。

たかがその程度で、私達は。

作者 各務あやめ

https://kakuyomu.jp/works/16818093074123975325


 放課後の教室、私の隣席の早紀が破れた写真を見て嘆き、誰が破ったか知りたいと頼まれる。早紀と共に写真を探すが、奈央の助けで写真を元通りにする。奈央が写真を破った可能性に気づき、早紀は自分を責めることをやめ、強く生きる決意をする話。


 会話文はひとマス下げない等は気にしない。

 現代ドラマ。

 日常ミステリー。

 友情と自己肯定感の大切さを描いた作品。いじめ問題の深い洞察と、友情の大切さ、描写や感情表現がよく書けている。


 主人公は女子学生。一人称、私で書かれた文体。自分語りの実況中継で綴られている。


 早紀は女性神話の、主人公はそれぞれの人物の想いを知りながら結ばれない状況にもどかしさを感じることで共感するタイプの中心軌道に沿って書かれている。

 放課後の教室。主人公の私は、隣の席に座る早紀が「もう無理」と呟くのを聞く。早紀は色褪せた写真の破片を見せ、「無理だよ、こんなの」と再び呟く。

 早紀は小学生の頃に公園で知り合った友達との写真を大切にしていたが、その写真が破かれて教室のゴミ箱に捨てられていたのだ。早紀は誰が破ったのか知りたくて、主人公に協力を求める。

 ちなみに、写真に写っているのは主人公。当時の面影がどれほど残っているだろうかと思いながら、名乗らない。

「……うん。ブレザーのポケットに入れてたんだけど。ちょっと暑かったからブレザーを脱いで椅子にかけたの。その後少し用事があったから、数分間教室を離れてたんだけど……。帰って来て見たら、写真がなくなってた」

 早紀の話を聞きながら、写真の残りの部分を探すことに。教室のゴミ箱を調べたり、早紀のブレザーのポケットを確認したりしながら、犯人を見つける手がかりを探す。

 教室を出た主人公は、廊下で早紀と共に、失くした写真を探していると、バドミントン部の部長とその取り巻きに遭遇。彼女たちは早紀をいじめており、早紀が退部届を出したことを責め立てる。

 その時、奈央という女子生徒が現れ、いじめっ子たちを追い払う。奈央は早紀の友人であり、写真部のエース。

 主人公は、足元に数センチ角の小さな破かれた写真の一部、すぐそばに鋭い針の先端を上に向けた丸い画鋲が転がっているのを見つける。床に落ちていたものを全て拾って、掲示板に画鋲を突き刺す。

 早紀は教室から持ってきたテープで、写真の裏から丁寧に張り合わせて元通りに。早紀は写真を破った犯人が、バトミントン部の部長たちだと怪しむ。

 主人公はちょっとトイレと言ってその場を離れ、写真部を訪ね、奈央の写真部での活動や普段の様子を部員の子たちから教えてもらう。

 奈央が写真に対して非常に真剣であり、気に入らない写真をすぐに捨てる習慣があり、早紀の写真もその一環で破られた可能性が高いと気づく。

 早紀のもとに戻ると、ブレザーを脱いでいた。着ていたのは奈緒のものだったという。

「ふと自分が着てるブレザー見たらさ、校章が付いてなかったの。おかしいな、朝付けたはずなのにって思って内側のタグ見たら、自分の名前書いてなくてさ。あれ多分、奈央のだよ。私のには名前書いてあるし」 

「体育の時、入れ替わったんだね?」

「なんだ気づいてたの? 私と奈央、一緒に着替えてたから。ちょっと前にも一回、こういうことあったんだよ」

 早紀は、奈央が写真を破ったことに気付く。

 奈央が使っているのはポラロイドカメラ。

「撮って気に入らなかった写真は、その場でポケットに入れちゃうの。それで、自分が納得するのが撮れるまで、ずっと被写体と向き合い続ける。それでようやく最高の一枚が撮れると、ポケットに溜めた写真はもう全部捨てちゃうのね。もったいないって私いつも言ってるんだけどさ。出来の悪い写真は自分の作品だと認めたくないって言って、譲らないんだよ」

 早紀は、部活の部長立ちに嫌がらせを受けて、自分を卑下してきた。そんなとき部屋の整理をしていて見つけた写真。彼女もいじめられているといっていたことを思い出し、涙が出てきて、お守りとして持っていたと打ち明ける。

 主人公は自分を責めないでといい、「部活をやめるのは正解だと思う。一緒にいて嫌な気持ちになる人とわざわざ関わる必要は無いよ。まあ、逃げた気がして悔しいかもしれないけど」そう伝えると早紀は「じゃあ私、もう部活には行かない!」写真をポケットにいれて、教室を出ていった。

 下駄箱で、バトミントン部の部長たちが話しているのが耳に入る。自分たちの荷物が職員室前に置いてあったらしい。早紀には部室前に持っていけといったとか。それを聞いて、奈央が友達を守るために職員室に運んだと推測。だから廊下で、あのタイミングで奈央が現れた。友達を助けるために。

 そう思いながら自分のロッカーを開けると、ツギハギだらけの写真が入っていた。いつから気づかれていたのか思うより、過去の自分が彼女の背中を押せたと知れたことが、何よりも嬉しかった主人公は、写真をポケットに入れて靴を履く。また明日ね。早紀ちゃんとつぶやいて。


一幕一場 状況の説明、はじまり

 放課後の教室で、主人公は隣の席に座る早紀が「もう無理」と呟くのを聞く。早紀は色褪せた写真の破片を見せ、「無理だよ、こんなの」と再び呟く。彼女は小学生の頃に公園で知り合った友達との写真を大切にしていたが、その写真が破かれて教室のゴミ箱に捨てられていた。

 二場 目的の説明

 早紀はその写真を誰が破ったのか知りたくて、主人公に協力を求める。主人公は彼女の話を聞きながら、写真の残りの部分を探すことに決める。

  二幕 三場 最初の課題

 教室のゴミ箱を調べたり、彼女のブレザーのポケットを確認したりしながら、犯人を見つける手がかりを探す。

 四場 重い課題

 教室を出た主人公は、廊下で友人の早紀と共に失くした写真を探す。二人は廊下の床を探していると、バドミントン部の部長とその取り巻きに遭遇。彼女たちは早紀をいじめており、退部届を出したことを責め立てる。

 五場 状況の再整備、転換点

 その時、奈央という女子生徒が現れ、いじめっ子たちを追い払う。奈央は早紀の友人であり、写真部のエース。奈央の助けを借り、主人公は写真の破片を見つけ、早紀と一緒に元通りにする。

 六場 最大の課題

 早紀は写真を破った犯人が誰かを突き止めようと決意。主人公は奈央の写真部での活動を調べ、奈央が写真に対して非常に真剣であり、気に入らない写真をすぐに捨てる習慣があり、早紀の写真もその一環で破られた可能性が高いと気づく。

 三幕七場 最後の課題、ドンデン返し

 早紀は、体育の着替えのときにブレザーを間違えてしまい、破ったのは奈央だと気付く。これまで部長たちに嫌がらせを受けて自分を卑下してきた早紀に主人公は、自分を責めないこと、部活を辞めるのは正解だと伝える。早紀は部活を辞める決意を固めた。

 八場 結末、エピローグ

 主人公は下駄箱で、友達の早紀を守るために奈央が廊下に現れたのだろうと思い、靴箱にツギハギだらけの写真を見つけ、いつから気づいていたのかと思いつつも、過去の自分が早紀の背中を押せたことを喜ぶ。


 無理の謎と、主人公に起こる様々な出来事の謎が、どう関わり、どのような結末に至るのか気になる。

 つぶやきからはじまる書き出しが印象的。

 遠景で「もう無理」と彼女がつぶやくのが聞こえ、近景でどのような声だったかを説明し、心情で主人公の目が彼女に吸い寄せられていくと書かれている。

 行動、思考、感情の順で書かれていて、突然なにかが起こったことを表現している。しかも聴覚で距離を描いてから視覚へと距離が近付いていく。

 でも「けれど、それ以上を彼女は話さなかった。何も無いのに、真正面をただ見つめているだけ。ただ、まっすぐと」距離は縮まらない。

 放課後の教室、まだ人が残っていて騒がしい。

 主人公は隅っこで英単語帳を一人、みている。居心地の悪さを感じながら、覚えなきゃと言い聞かせている。

 騒がしい中での一人は、誰もいない一人よりも孤独さを感じさせていて、共感を抱く。

 また、彼女も「無理だよ、こんなの」とくり返す。

 なにが無理なのかわからないが、困窮している様子から、気になる。主人公は彼女の様子を見て「堪えきれずに、聞いてしまった」とある。

 関わり合いたくなかったのだろう。主人公はそういう性格をしているのかもしれない。


 彼女もまた、聞かれて「写真だよ」と答えて見せてくる。

 言いたいことがあるなら、最初にもう無理といって、「ちょっと聞いてよ」と隣の主人公に声をかけてくるだろう。彼女はそういう性格ではない、もしくはそこまで主人公と親しくないのだろうか。

 

 もう無理とつぶやきを聞き、写真の破片を見て、「破いたの?」という。

 尋ねる前に「はっとする。考えるより先に首を傾げた」とある。

 主人公には、写真の人物に見覚えがあったのだ。

 主人公と彼女と一緒の古い写真。しかもわざわざ学校に持ってきている。

 普通聞くなら「破れたの?」だけれども、自分が写っているものだからとっさに、「破いたの?」と写真の持ち主である彼女を問い詰めるような言い方になったのかもしれない。

「……私にとっては、大事な写真なの。お守りだから」「破かれたの。このクラスの誰かに」

 彼女は被害者なのだとわかり、可哀想に思えて共感していく。


 犯人探しを主人公にお願いすることを考えると、早紀ははじめから主人公が写真の中の人だとわかっていたのだと邪推する。

 

「彼女は幼少期の自分を指差し、もうひとりを指差してから言葉を切らした。当然だ。彼女はその人物の名前を知らない。多分私は、わざわざ名乗らなかった」

 その後も、早紀が「この子ね、すっごく良い子だったんだよ」と昔のことを話しながら「塾で、いじめられてるんだってさ。教室で、陰口言われたり」「もう何年も前のことだし、今は元気にしてると良いなあ」というのに、主人公は「きっと写真だけじゃ、彼女は気づかない。彼女の記憶の中の私と今の私。どれだけ面影が残っているか。別に、今の私は普通だ。小学生の頃のことなんて、もう古い記憶。けれど誰にだって、思い出したくないことのひとつやふたつ、あるはずだった」気づかないことをいいことに、自分から名乗り出ようともしない。

 早紀にとっては友達でも、主人公にとってはそうではなかったのかしらん。

「彼女は笑ったような、泣いたような表情で、破かれた写真の破片を見つめている。もう一度会いたいなあと呟く。けれど私は何も言えない。別に大したことでもないはずなのに、なぜかここで自分の正体を明かしてしまうのが怖かった。隠していれば、安全地帯にいられるような。そんな気がした」

 言い出せなかった理由は、「なぜ彼女がこの写真をこんなにも大事にしているのか。私に再会したいと言っていたのか。その時は何も知らなかった」ところから、疑問を抱いていたからかもしれない。


 主人公が言い出せなかったのは、小学生時代はいい思い出がなく、思い出したくないからかもしれない。親に言われて、勉強も塾も行っていたし、その塾ではいじめられていた。

 悲しい思い出が、思い出に蓋をさせて、名乗らなっかと想像する。

 なんだか、可哀想で共感を抱く。


 長い文は五行で改行。句読点を用いた一文は長すぎない。短文と長文を組み合わせてテンポよくして感情を揺さぶっているところもある。ときに口語的。シンプルで読みやすい。会話が多く、キャラクターの感情が伝わりやすい。

 繊細で感情豊かな描写が特徴。内面的な感情や思考が丁寧に描かれている。会話と描写がバランスよく配置されており、読者に情景や感情を伝える力が強い。学校生活のリアルな描写と、いじめ問題に対する深い洞察が特徴。

 各キャラクターの個性やの感情が細かく描かれており、読者に共感を呼び起こすところがいい。

いじめ問題に対する深い洞察と、友情の大切さが描かれている。

 視覚や聴覚、触覚などの五感を使った描写が豊富で、臨場感がある。

 視覚は、「放課後の教室は、徐々に人口密度が減りながらも依然として騒がしい」「色褪せた写真の欠片たち」など、廊下の様子やキャラクターの表情が詳細に描かれている。

 聴覚は「四方八方から笑い声が聞こえるその空間では、別に悪いことをしている訳でもないのに落ち着かず、居心地が悪い」「キーン、コーン、カーン、コーン」のチャイムの音など、足音や会話の音がリアルに描写されている。

 触覚は「彼女の白くて細い腕は、ぶらりと机の上に投げ出されていた。けれど手だけは力強く拳が握られていて、小刻みに震えている」「私は単語帳のページを指先で弄びながら尋ねる」 ひんやりとした廊下の空気や、写真の感触が伝わってくる。

 嗅覚や味覚はとくにない。


 主人公の弱みは内向的なこと。主人公は内向的で、他人との関わりを避けがち。自分の過去や現在に対して後悔や不安を抱えており、自己評価の低さが伺える。


 本作には、主人公の名前が登場しない。

 必ず名前を出さなければならない縛りはない。一人称で書かれているので主人公は気にならない。だが、隣席の早紀の名前も、物語の半分ほど経過しなければ出てこない。それまで「彼女」である。

 おそらく、同じクラスで隣の席にも関わらず、主人公は早紀の名前を知らない。

 ひょっとすると、塾でのイジメを経て、人と関わらないような行き方をしてきたのかもしれない。だから冒頭で「もう無理」と隣席から聞こえて反応してみせるも、自分から「どうしたの?」となかなか声をかけなかったのだろう。

 常に相手との距離を一定に保つ、そんな人付き合いをしてきたのかもしれない。

 そうした性格だから、主人公の名前は登場しないし、早紀の名前も出こない。

 奈央が「でも私は、早紀の友達だから。全部早紀から聞いてるし、知ってるから」と話すのを聞いて、彼女は早紀という名前なのだと知ったにちがいない。

 でも、主人公が早紀と呼ぶのはラストだけ。

 写真のかけらや、犯人探しのために行動するけれども、心のどこかでは距離を作っている。そんな主人公の心情を、名前を出さないことで表現しているのだと推測する。

 それはわかる。

 わかるけれども、読みづらさを感じるかもしれない。

 

 早紀もまた、いじめを受けていた。いじめに対して自己評価が低く、自己卑下する傾向がある。感情が高ぶると冷静さを失うよう描かれている。

 主人公と早紀は対になっている。

「あいつらがやったっていう証拠を集めて、暴いてやる」「やられた側は、忘れないんだよ? あいつらは自分がしてることを分かってない」と、これまで我慢してきた早紀は仕返しをしようと思っている。

「なぜ彼女がこの写真をこんなにも大事にしているのか。私に再会したいと言っていたのか」の答えは、主人公に復讐の手伝いをしてもらおうと思ったからかもしれない。

 なぜなら、主人公もかつていじめられていた。早紀としては、主人公に写真を見せて再会を喜びつつ、いじめられていることを告げて力になってもらおうと思っていたのでは。

 お守りとして持ち歩き、退部届を出すことがた。退部したからいじめがなくなるかはわからない。力になってもらおうと思っていたら、写真が破られたことに気づいた。そういう流れかもしれない。


 主人公は「彼女の気持ちは分かる。けれど、正しいかと言われたら別かもしれない。理不尽だけど、多分」と、早紀の気持ちを察しつつ、復習しようとする彼女を止めるためにも真犯人を見つけようと思い、「じゃあ、ちゃんと反省してもらわないとだね」といって奈央のことを調べに行くのだと推測。。

 

 主人公はどうして奈央が怪しいと思ったのかしらん。

「その時、カランと小さな音がして、何かが廊下の床の上で光った気がした。何だろう、と私は首を傾げる」画鋲といっしょに写真のかけらを見つける。

 誰かが廊下に落ちているを見つけて、写真のかけらを掲示していたが、落ちたのかしらん。それとも、奈緒のブレザーのポケットからこぼれ落ちたのか。

 バトミントン部の部長たちが絡んできたとき、奈央が登場したのはタイミングが良すぎると思って怪しんだからなのか。


 早紀がブレザーが自分のではないと気づき、奈央の仕業とわかるも、奈央を咎めようとしない。

「あの人たちを責めることができたら、罵倒出来たら、自分を卑下するのをやめられる気がしたんだ。……でも結局、無理だったけど」

 勘違いした奈央なら謝ってくれると思ったし、イジメっられていた自分を助けてくれたのも彼女だったからだろう。


 主人公は「自分を責めないで」「部活をやめるのは正解だと思う。一緒にいて嫌な気持ちになる人とわざわざ関わる必要は無いよ。まあ、逃げた気がして悔しいかもしれないけど」と励ますときに、早紀が落ちた写真を拾っているのがいい。

 つまり、写真に写っている主人公からの言葉として、早紀は聞くことができたはず。

 だから「そっか、そっかと何度も言う。『そうだったのかぁ』」といって、「『じゃあ私、もう部活には行かない!』ありがとう、またね、と残して」走り去っていけるのだ。

 いじめられていた主人公の言葉は、早紀には励みになり、立ち直ることができた。

 学校の背景や環境描写をもう少し詳細に描くと、物語に深みがでるだろうし、主人公や早紀の内面描写をもう少し深く掘り下げると、感情移入しやすくなるのではと考える。


 靴箱にツギハギの写真があったのは、早紀にとってお礼だったのかもしれない。

 破れた写真を直すことで、二人の距離も縮まっただろうし、お守りよりも、生身の主人公のほうが大切だという思いもこもっているだろう。

 きっと明日、二人ならんでスマホで撮るか、奈央にお願いして撮ってもらうかもしれない。


 読後。いいタイトルだと思った。

 ほんの些細な出会いで、ぶつかったり傷ついたり、助けたり助けられたり、心が揺れたりぶら下がったりしてしまう。再会もその一つ。早紀が新たな一歩を踏み出す場面は感動的。

 人はつい、自分を責め、他人を貶す。

 そうではなく、自分を責めず他人を貶さず、あるがままの今を受け止めて、明日へ続く道をたしかに歩んでいけば光に出会えるはず。

 彼女たちに、幸多くあらんことを切に願う。



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