下見の金魚
下見の金魚
作者 夜 魚署
https://kakuyomu.jp/works/16818093084473006571
台風で断水被害の中、東京で孤独な生活を送っていた圷來陽子は、四年前の高架橋下で倒れていた家出妊婦少女、理緒との交流を思い出す。翌朝、一酸化炭素中毒で亡くなった報道を耳にしてスマホで検索。冷めた感情で真実を受け入れる話。
数字は漢数字云々等は気にしない。
私小説。
読み応えがあって、色々考えさせられる。
來陽子と理緒の関係や彼女たちが直面する困難を通じて、読者に多くのことを考えさせる作品。生きていくことの困難さや不安、支え合いの大切さが強く伝わってくる。
來陽子が理緒を受け入れ、不安を和らげるシーンは心に残る。
主人公は、圷來陽子(あくつきょうこ)。一人称、私で書かれた文体。自分語りの実況中継で綴られている。現在、過去、未来の順に書かれている。
女性神話の中心軌道に沿って書かれている。
主人公の圷來陽子は、東京で一人暮らしをしている二十四歳の女性。彼女は進学も就職もせず、バイトに明け暮れる日々を送っている。ある日、彼女は秋台風の影響により、断水被害に見舞われて風呂に入れず、体臭に悩まされていた。そんな中、彼女はテレビのニュースを見ながら、過去の記憶に囚われていた。
十九歳の時、友人にも告げず、進学も就職もアテなど一切なく、限りなく衝動的に東京へ出てきた。
なにものにもなれず、地元という狭い世界で死を迎えることに恐怖を感じ、何かを見つけるために大都市に身を投じたが、現実は厳しく、彼女は焦りと不安に苛まれて二十歳になっていた。
ある夜、彼女は帰宅途中にある高架橋の下で倒れている少女、理緒を見つけ助ける。
理緒を自宅に連れ帰った來陽子は、彼女が非常に空腹であることに気づき、貰い物のメロンパンを提供する。理緒は感謝しつつも、何か隠している様子。來陽子は理緒の膨れた腹に気づき、彼女が妊娠しているのではないかと疑うが、理緒はそれを否定し、胃下垂だと説明する。
來陽子は理緒の嘘を見抜きつつも、彼女を責めることなく受け入れる。理緒は友達の家に泊まる予定だったが、雨で中止になったと嘘をつく。來陽子は理緒に泊まるよう提案し、叫ぶ。
「あァ、もう! ごちゃごちゃうっさいッ。この雨で、その身体でッ! 行くアテなんかなくて! どうするつもりだ! 死ぬのかッ! なぁ。こっちがいいつってんだよ。大人しく甘えろよッ。頼れよッ。なあ、素直になれって言ってんだよ! おまえが一番分かってるはずだろ――生きなければ、ならないとッ!」
理緒は來陽子に感謝しつつも、自分が迷惑をかけていると感じている。
「いいん、ですか。あたし、絶対、迷惑かけちゃいます。こんなにお世話になったのに、そんなこと、許されない。あたしなんか絶対、放っておくべきですって。あるいは、さっさと警察とかに突き出してしまうべきなんです――」
「バカ。何度も言わすな」
來陽子は理緒を抱きしめ、彼女の不安を和らげる。
理緒に風呂を提供し、彼女の身体と心を癒す。
家出妊婦の理緒を助けてから、小半年。
來陽子は理緒に対して母親のような存在となり、彼女を支えることを決意する。來陽子は個人経営のカフェでアルバイトをしており、店長からシフト作成を任されていますが、その信頼が純粋なものではない、ナメられていると感じている。空腹に負けて理緒といっしょに夕食を食べる。
理緒も來陽子に心を開き、彼女の個性や好みが徐々に明らかになる。理緒は十八歳で、通信制の学校に通い、音楽や歌が好きだが、歌うのは下手。コンビニのメロンパンがあまり好きではないこと。出会った夜は、階段途中で急に吐き気がして気がついたら倒れていたおと。スマホを持って間もなく、目的地もなく一週間ひたすら北を目指して歩いていたこと。
彼女は來陽子の家での生活に次第に馴染んでいき、來陽子も彼女との共同生活を楽しむようになっていた。
翌朝。來陽子は目を覚まし、台風の眼のような不思議な天候に気づく。外に出てみると、霧雨が降り注ぎ、風が強く吹いている。その時、テレビで流れるニュースが耳に入る。
神奈川県在住の会社員女性、稲負理緒二十二歳と四歳の娘、絵莉花が部屋の中で一酸化炭素中毒により亡くなったという内容だった。
その報道が理緒に関係しているのではないかと不安に駆られ、『――あたしもあたしと同じ苗字を見たことがなくて。なんならネットでも出てこないくらい珍しいらしくて……』理緒の言葉を思い出し、急いでスマホで詳細を確認。報道内容が理緒と一致することを確かめ、深い動揺と共に冷静に現実を受け入れるところで終わる。
三幕八場の構成になっている。
一幕一場 状況の説明、はじまり
主人公の圷來陽子は、東京で一人暮らしをしている二十四歳の女性。ある日、秋台風の影響で断水被害に見舞われ、八日も風呂に入っておらず体臭に悩まされ、過去に囚われていく。
二場 目的の説明
來陽子は十九歳の時、友人にも告げず衝動的に東京へ出てきた。地元の狭い世界で死を迎えることに恐怖を感じ、大都市で何かを見つけるために身を投じたが、現実は厳しく、焦りと不安に苛まれていた。
二幕三場 最初の課題
バイト帰りのある夜、來陽子は帰宅途中に高架橋の下で倒れている少女、理緒を見つけ助ける。理緒を自宅に連れ帰り、空腹の彼女にメロンパンを提供する。
四場 重い課題
來陽子は理緒の膨れた腹を見て妊娠を疑うが、理緒は胃下垂だと説明する。來陽子は理緒の嘘を見抜きつつも、彼女を責めることなく受け入れる。
五場 状況の再整備、転換点
理緒に泊まるよう提案し、強く説得する。理緒は感謝しつつも迷惑をかけていると感じるが、來陽子は彼女を抱きしめて不安を和らげる。
六場 最大の課題
理緒を助けてから半年が経ち、來陽子は理緒に対して母親のような存在となり、彼女を支えることを決意する。來陽子は個人経営のカフェでアルバイトをしており、店長からシフト作成を任されるが、その信頼が純粋なものではないと感じていた。理緒は來陽子の家での生活に次第に馴染んでいき、來陽子も彼女との共同生活を楽しむようになっていた。
三幕七場 最後の課題、ドンデン返し
気がつくと朝。來陽子は台風の眼のような不思議な天候に気づき、テレビで流れるニュースが理緒が亡くなったことを知る。
八場 結末、エピローグ
來陽子は理緒の言葉を思い出し、スマホで報道内容と一致することを確認する。深い動揺と共に冷静に現実を受け入れる。
台風の謎と、主人公に起こる様々な出来事の謎が、どう関わり、どのような結末に至るのか気になる。
日常を切り取ったような描写の書き出しがいい。
遠景で主人公の思考が示され、近景で主人公が具体的にどういう状況にあるかを説明、心情で「蓄積した制汗剤は、何か別の成分に変質しているんじゃなかろうか」と語り、現実離れした臭気がしたとある。
汗臭いだけでなく、風呂にも入らず、体臭をごまかす制汗剤もおかしな匂いになっている。
触覚と嗅覚、感情描写を組み合わせ、さらにテレビから聞こえる報道番組の音声と画像、聴覚と視覚をもちいて、立体的に室内の臨場感を描き出している。
普通は遠くにあるものから順々に近づけて描いていくけれども、「いい加減、誤魔化すのも限界だった」と、主人公にとっては自分の体臭を遠ざけたい意識が働いている。
だから、遠さを感じる視覚や聴覚よりも触覚や嗅覚描写を先に描くのだろう。「落ち着かない四肢が~」を一行目にもってきて、「いい加減~」と続いてもいいかもしれないと、余計なことを考える。
主人公は体臭に悩んでいる。
原因は、風呂に入らないこと。
たまたま三日入らない日が続いて、流石にお風呂に入ろうとした日に断水。台風のせいでいまだ断水が続き、現在八日も入っていない状況。
実に不運で可哀想で、共感を抱く。
嗅覚は、絶えず匂いを感じ続けているのではなく、慣れると科学的にわかっている。とはいえ、ものには限度がある。臭いものに蓋をすれば防げるが、体臭となるとむずかしい。
一人暮らしをしていて、光熱費を抑えるために、毎日風呂に入らないのかもしれない。あるいは、風呂嫌いの可能性もある。
退廃的な行動をしているから引きづられるように、「こんな日はどうしても退廃的な感情に囚われてしまうから敵わない」と、昔のことを思い出してしまう。
匂いは記憶と結びつきやすいともいわれているので、現在の体臭と同じような匂いをしていたときのことを思い出してしまったのだろう。
状況描写である台風は比喩として用いられていると考える。
台風は自然の力であり、予測不可能で破壊的なもの。人生で直面する困難や不安、混乱を象徴していると考えられる。主人公の生活が台風のように揺れ動き、安定しない状況を表しているのだろう。
外部の環境だけでなく、内面的な不安や葛藤が表現されている可能性もある。
匂いと台風によって不安が掻き立てられ、同じように不安定な生活をしていた過去の日々を思い出していく。
台風の目も、特別な意味を持つ。
嵐の中で一時的に静けさと安定、安らぎが訪れる場所。
人生は暴風雨のようなものであり、來陽子と理緒が直面する困難や不安は、まるで嵐の中にいるかのようだった。
そんな中、互いに支え合っていた半年の時間は、まさに台風の目の中にいるように、一時的な安らぎを感じられた。おかげで、彼女たちそれぞれにとって、生きる力を得ただろう。
また、台風の目の中で、理緒の死を聞く。
二人が過ごした時間の象徴でもあり、現実の厳しさにあっての束の間の安らぎでもあり、理緒の人生に静けさが訪れたことを意味している。台風が過ぎ去ったわけではないので、その後はまた嵐が訪れる。主人公に、再び現実という困難や試練に直面することを示している。
長くない文。数行、長くても五行で改行。句読点を用いた一文は長すぎない。短文と長文を組み合わせてテンポ良くし、感情を揺さぶっている。
ところどころ口語的。シンプルで読みやすいが、感情描写が豊か。内省的で感情豊かな描写が多い。主人公の心情が細かく描かれている。日常の描写が細かく、主人公の心情が丁寧に描かれている。
主人公と理緒の関係が進展する過程が自然で、成長が感じら関係性がリアルで感情移入しやすい。
臭いや触感、食事のシーンや風景など、五感を使った描写がリアルで、読み手に強い臨場感を与えている。
視覚は、「顔にかかる髪が蝋の香りを残してゆく」嗅覚描写を組み合わせて描かれている。
照明の下で対面した少女、理緒の湯上りの姿、濡れたミディアムヘアの艶やかさ。シフトのオーダー表と睨み合う様子。部屋の天井が白紙のように見える描写。ベランダから見える微細な霧雨など。
聴覚は 「うねる嵐が窓を殴る騒乱だけが、鼓膜を占領してゆく」「断続的な電子音が漂ってくる」理緒の声や抗議の声、テレビの音声やニュースの報道、風の音やカーテンが煽られる音など。
嗅覚「この日二枚目のシャツは、早くも肌に張り付いては不快な粘りさえ発している」「鼻腔を撫でる、飾り気のないヒト本来の匂い」枝豆と鶏肉のおこわの香ばしい香り、湯上りのシャンプーの香りなど。
触覚は「落ち着かない四肢がベッドのスプリングを鳴らす度に」「少女の頭ごと抱擁する」湯上りの肌の感触、シャーペンを弄ぶ感触、霧雨が肌に触れる感覚、風がTシャツを攫う感触など。
味覚「今日は缶コーヒーを買う」「それぞれ濃度の異なる苦味で満たされた二つのマグをレンジにかける」、枝豆と鶏肉のおこわの味、食卓での食事の味わいなど。
主人公の弱みは、自己肯定感の低さ。自分に自信がなく、将来に対する不安を抱えている。孤独感も抱えており、人とのコミュニケーションが苦手で、友人や恋人がいない。
原因は「バカとアル中の住むあの家へ帰る選択肢は、ハナからない」とあるように、家庭環境に問題があったといえる。
「十九になった途端、友人の誰にも話さずに東京へ出た。進学も、就職もしない。アテなど一切ない、限りなく衝動的な行動だった」から考えると、主人公はとにかく家を出たかった事がわかる。
実際、逃げるように憧れの東京に出てみたが、逃げ場や救い場でもなく、「今日を生きることしか考えられないようになっていて、明日や、まして将来を考える余裕などとうに忘れていた」と、現実の大変さに埋もれていく。
そんなときに、倒れている理緒を助ける。
理緒もまた、逃げてきていた。
行く宛もなく、ただ北を目指して歩いていたと、後に語る。
どうして身籠ったのかはわからない。
在学中に彼氏とつき合い、妊娠して退学。彼氏に逃げられ、高校卒の資格を取るために通信制の学校に通っているのだろう。
半年も主人公の家に居候していたのだが、その間は、勉強をしていたのかしらん。
「その間に彼女の保護者から連絡が届いたり、あるいは警察が訪ねてきたりといったことはなく、今のところは平和な日々が続いているといえるだろう」
スマホもなく、見ず知らずの主人公の家に厄介になっているので、親御さんとしても連絡はつかないだろうし、捜索願はだされていたとしても、彼女の実家がどこにあるのかもわからない。身籠っている体で歩いて北を目指し、東京まで来ているので、神奈川に住んでいたのかもしれない。
主人公は優しさゆえに他人に利用されやすいところも、弱さである。家出妊婦を助け、同居させるのだ。また、バイト先のカフェの店長から、仕事時間外に無償でシフト作成を頼まれ、作成している。
サービス残業が言われ出したのは二昔前、全国的には一昔前とすると、店長の年齢は中高年かしらん。
シフト作成を頼めるほど、主人公は長く働いているのではと考える。
理緒の過去に対する疑念を抱きつつも、真実を知ることに躊躇するところも弱みといえる。
聞きにくいのは、主人公自身も逃げてきているからだろう。
それでも、「どうやら彼女は当初認識していたよりもずっとオープンな性格だったようで、聞いてみれば大抵のことには答えてくれた」とあり、主人公の杞憂というか、コミュニケーションの苦手さのせいだろう。
似た境遇だからこそ、話しやすいということもある。
理緒はコミュニケーション能力は高いのだろう。
「脂気のない羽二重肌はぶたえはだがほんのりと色づく様子は、一見健康的なようで、独特の悩ましげな体裁を取っていた。濡れたミディアムは同じシャンプーを使っているとは思えないほど艶やかだ。ましてその主はハーフ顔の美少女とくるのだから、世の男子がこれを見れば何をしでかすかも分からない」
理緒は容姿がいいのだろう。
いろいろな人が声をかけてきただろう。
そのため、それなりにコミュニケーション能力を身に着けられたのではと考える。
ただ、理緒の背景や過去について、もう少し具体的な説明があると理解しやすいだろう。
主人公がコミュニケーションが苦手なので、あれやこれやと聞くタイプではないことが、理緒というキャラクターの見えに草を生んでいるのかもしれない。
一部のシーンが長く感じ、もう少しテンポよく進むとより良くなる気がするけれども、主人公の感情と五感の描写が秀逸。來陽子と理緒の関係性がリアルで感情移入しやすい。日常の描写や食事のシーンが豊かで、読んでいて楽しかった。
少なくとも半年は一緒に生活した。
その後はどうしたのだろう。主人公の家にいるときに出産したのだろうか。理緒との生活は、人生という名の暴風雨に訪れた台風の目である。
束の間の平穏とやすらぎ。
そこだけをピックアップし、回想として描いている。
それ以外を描いてないということは、修羅場があったと邪推する。
半年後に、親や警察が訪ねてきて、理緒を連れ戻したのかもしれない。そのとき、連絡先を交換しなかったのだろう。
翌朝、台風の目の中であっても微細な霧雨が降り注いでいる。
「八日ぶりのシャワーだと思えば、汚いことがよく知られる雨水であってもちゃんと嬉しかった。なんなら、私の方が汚れているまであるのだから」
台風の雨で車を洗車すると綺麗になる、という話を聞いたのを思い出す。水の節約にもなり一石二鳥。
主人公も、久しぶりのシャワーに心も体も洗われただろう。
家を逃げるように出てきたころに比べたら、随分とたくましくなったことを、表していると考える。
だから、理緒の訃報のニュースを聞けるし、事実かどうかを確かめようとスマホで検索もする。
久しぶりの雨のシャワーで体を洗ってからの、久しぶりに聞く理緒の名前。つながりが良い。
ラスト、冷静に理緒の死を受け止めるシーンは、非常に複雑で深い感情が込められている。
現実を受け入れることで、成長や変化を感じただろう。理緒との関係を通じて多くを学び、強くなったのだ。
また、理緒との時間を振り返り、感謝の気持ちとともに、もっとなにかできたのでは、という後悔の念もあったかもしれない。理緒を助けることで、彼女自身も救われた部分があったはず。
そして、理緒の死を受け止めることで、これからの自分の人生について考え、新たな決意を固めたにちがいない。
どういうものかまではわからないが、理緒の存在が、主人公ににとって大きな転機となったのだけは間違いない。
読後。タイトルの「下見の金魚」を考える。
読む前はなんだろうと、興味が惹かれた。読み終わって、なんだろうと首を傾げる。新潮社方式の、作品外からタイトルを付ける手法だと思った。
「下見」とは、事前に何かを確認することを意味する。
「金魚」は繊細で美しい存在として描かれることが多い。
タイトルの「下見の金魚」は、主人公の來陽子が自分自身や周囲の環境を見つめ直す過程を象徴しているのだろう。
繊細で美しい存在として描かれる金魚は理緒のことだろうし、來陽子自身の内面の葛藤や成長をも反映している気がする。
そう考えると、理緒と過ごした日々を比喩しているのかしらん。
彼女との日々を振り返り、訃報を知った主人公は、それらの事実を受け止めて、暴風雨が吹き荒れる人生を生き抜いていこうと決意する。そんな作品なのだ。
圷來陽子の涙も、嵐が洗ってくれるだろう。
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