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2024年9月10日 11:58 編集済
snowdropさん、初めまして。 螢惑星と申します。実はsnowdropさんの感想は前々から知っていました。その時から感想を書かれることを夢見てましたので、このように丁寧に作品に感想いただけたこと、嬉しく思います。私は高校三年生で、これがsnowdropさんに感想を書いていただける最後の機会でしたので、喜びはひとしおでした。 このような素敵な感想をいただけたお礼というには足りないかもしれませんが、snowdropさんの感想で嬉しかったことなどを少し詳しく書かせてください。>本作はかぐや姫をもとにしたファンタジーSFで、百合とミステリー要素がある。主人公の美月が搭乗したエレベーターが、月と地球、どちらへと向かっているのか、ちょっとだけわかりにくくしている(よく読めば、そんなことはなく月から乗っているのはわかる)。 ここの部分はわざとわかりにくく致しました。そうすることで読者に少しでも驚きを提供できたらいいなと思ったためです。けれど、それで分かりにくくなってしまうのも本末転倒でしたので、月から乗っていることもわかるようにはしたつもりです。ですので、気づいていただけて嬉しいです。>遠景で「わたし、月に帰らなくちゃいけないの」衝撃的な告白をし、近景で口に出したと念を押し、心情で物語にするにはロマンチックが足りないと語っている。 ここで、読者にかぐや姫を思い出させることで、美月がどこにむかっているのか分かりにくくしてみました。あとはこの言葉があることで、美月が月に帰らなくてはいけない前提を早くから伝え、読者が読みやすくなればいいと思いこのセリフから始めました。>どんなエレベーターなのか、「この宇宙エレベーターは大きい商業施設の中で透明な筒の中を通るエレベーターを長くしたような見た目をしていた」「水族館のように仄暗いエレベーターの中で階数表示だけが煌々としている。その数字は、三十八万から徐々に減っていた」わかりやすい描写に想像しやすい。 ここは気にかけたところでした。自分の中の宇宙エレベーターのイメージを正しく読者に伝えられるように気を付けました。リアリティのある世界を意識したところです。 >流れるように、それでいて興味と期待を抱かせる導入は、読者もいっそに思い出の世界へ連れて行ってくれるようで素敵。 思い出を思い出すときはいつも流れるように沈み込んでいくことが多いと思ったので、読者もそのように美月の過去にお連れできたらと思いこのようにしました。いろいろ気にかけながら書きましたので、そのように言っていただけて大変嬉しいです。>過去と現在を行き来する構成が物語に深みを与えている。宇宙エレベーターというSF的な要素と青春の思い出が融合している。>エレベーターに乗っているだけで、主人公に動きはほとんどない。でも、回想の中では動きが書かれている。現実では静、回想では動を描きながら、過去と現在を行き来して、月から地球へ向かう構造は、読み手の気持ちをおおきく揺さぶってくる。 過去と現在を行き来する構成は読者に負担をかけるかもしれないなと思いつつも、どうしてもこの構成がいいと思いそのままにした部分でした。不安な部分もありましたので、そう言っていただけて少し安心できました。>「なんとか修正しようと二人で試行錯誤しながら落書きをしていく。引っかかりがなく変にペンが画面を滑るのが違和感だった。画面に映っているのはいつも鏡で見ている顔ではなく、目が異様に大きいロングの女の子。まるで自分じゃないみたいだった。私はそれに、分からなくなったら困るし、一応、と思い、美月と書く」「最後に唯一綺麗に取れていた写真の下の方にBFFと大きく書いていた」こういうところに現実味を感じる。 自分の経験をもとに、足りないところは調べるなどして補完しながら書きました。女子高生らしさや今しか書けないリアリティを詰め込もうと思っていましたので、その言葉がすごくうれしかったです。>「柚希は自分の言葉にくしゃりと顔を顰める。柚希の心が揺れたその動きに触れて、私の胸には仄暗い喜びが生まれる。でもそれ以上に別れというものが明確な形をなして、私の肺を満たす。それはずんと身体を重くした。柚希は深呼吸を一つした後、私を真っ直ぐ見つめた。そして少し強気の笑顔を浮かべながら言った」ここの表現が実に良い。 こだわったところなのですごく嬉しいです。自分の経験を引っ張り出して、リアリティをだそうとなかなかに苦心いたしました。>表情の描写はいいけれども、主人公の内面の葛藤や感情をもう少し具体的に描くと、より共感を与えることができるのではと考える。 ここは自分でも悩んでいるところなのですが、できるだけ独白などではなく表情やしぐさで感情表現をしたいと思っている試みの最中という感じです。もっと精進したいと思います。>「聞こえてくる地球の他の研究者たちの声を無視して、私はあの頃からずいぶんと大人びた彼女に声を掛ける」とあるけれど、どこに彼女がいるのかを探すといった、柚希との再会シーンをもう少し詳細に描けば、もっと感動的になった気がする。 ここは12日までに直しておきます。アドバイスありがとうございます……!改めて、このような素敵な感想ありがとうございました。ショートストーリーへのお礼はまたそちらでさせていただきます。図々しくて申し訳ないのですが、もしよろしければ最近あげたもうひとつのロングストーリー部門に出している小説「心臓が満ちるまで」を読んでいただけると嬉しいです……!本当にお時間があったらで大丈夫です。このような感想は私も含め必ず高校生の力になっていると思います。ですが、どうかお体にお気をつけください。本当にありがとうございました。長文失礼しました。螢惑星
作者からの返信
読んでいただきましてありがとうございます。そんな事を言っていただけるとは恐縮です。あくまで感想です。何かしらお役に立てたのなら幸いです。素敵なお話だと思います。勉強と創作に励まれて精進なさってください。こちらこそありがとうございました。
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snowdropさん、初めまして。
螢惑星と申します。実はsnowdropさんの感想は前々から知っていました。その時から感想を書かれることを夢見てましたので、このように丁寧に作品に感想いただけたこと、嬉しく思います。私は高校三年生で、これがsnowdropさんに感想を書いていただける最後の機会でしたので、喜びはひとしおでした。
このような素敵な感想をいただけたお礼というには足りないかもしれませんが、snowdropさんの感想で嬉しかったことなどを少し詳しく書かせてください。
>本作はかぐや姫をもとにしたファンタジーSFで、百合とミステリー要素がある。主人公の美月が搭乗したエレベーターが、月と地球、どちらへと向かっているのか、ちょっとだけわかりにくくしている(よく読めば、そんなことはなく月から乗っているのはわかる)。
ここの部分はわざとわかりにくく致しました。そうすることで読者に少しでも驚きを提供できたらいいなと思ったためです。けれど、それで分かりにくくなってしまうのも本末転倒でしたので、月から乗っていることもわかるようにはしたつもりです。ですので、気づいていただけて嬉しいです。
>遠景で「わたし、月に帰らなくちゃいけないの」衝撃的な告白をし、近景で口に出したと念を押し、心情で物語にするにはロマンチックが足りないと語っている。
ここで、読者にかぐや姫を思い出させることで、美月がどこにむかっているのか分かりにくくしてみました。あとはこの言葉があることで、美月が月に帰らなくてはいけない前提を早くから伝え、読者が読みやすくなればいいと思いこのセリフから始めました。
>どんなエレベーターなのか、「この宇宙エレベーターは大きい商業施設の中で透明な筒の中を通るエレベーターを長くしたような見た目をしていた」「水族館のように仄暗いエレベーターの中で階数表示だけが煌々としている。その数字は、三十八万から徐々に減っていた」わかりやすい描写に想像しやすい。
ここは気にかけたところでした。自分の中の宇宙エレベーターのイメージを正しく読者に伝えられるように気を付けました。リアリティのある世界を意識したところです。
>流れるように、それでいて興味と期待を抱かせる導入は、読者もいっそに思い出の世界へ連れて行ってくれるようで素敵。
思い出を思い出すときはいつも流れるように沈み込んでいくことが多いと思ったので、読者もそのように美月の過去にお連れできたらと思いこのようにしました。いろいろ気にかけながら書きましたので、そのように言っていただけて大変嬉しいです。
>過去と現在を行き来する構成が物語に深みを与えている。宇宙エレベーターというSF的な要素と青春の思い出が融合している。
>エレベーターに乗っているだけで、主人公に動きはほとんどない。でも、回想の中では動きが書かれている。現実では静、回想では動を描きながら、過去と現在を行き来して、月から地球へ向かう構造は、読み手の気持ちをおおきく揺さぶってくる。
過去と現在を行き来する構成は読者に負担をかけるかもしれないなと思いつつも、どうしてもこの構成がいいと思いそのままにした部分でした。不安な部分もありましたので、そう言っていただけて少し安心できました。
>「なんとか修正しようと二人で試行錯誤しながら落書きをしていく。引っかかりがなく変にペンが画面を滑るのが違和感だった。画面に映っているのはいつも鏡で見ている顔ではなく、目が異様に大きいロングの女の子。まるで自分じゃないみたいだった。私はそれに、分からなくなったら困るし、一応、と思い、美月と書く」「最後に唯一綺麗に取れていた写真の下の方にBFFと大きく書いていた」こういうところに現実味を感じる。
自分の経験をもとに、足りないところは調べるなどして補完しながら書きました。女子高生らしさや今しか書けないリアリティを詰め込もうと思っていましたので、その言葉がすごくうれしかったです。
>「柚希は自分の言葉にくしゃりと顔を顰める。柚希の心が揺れたその動きに触れて、私の胸には仄暗い喜びが生まれる。でもそれ以上に別れというものが明確な形をなして、私の肺を満たす。それはずんと身体を重くした。柚希は深呼吸を一つした後、私を真っ直ぐ見つめた。そして少し強気の笑顔を浮かべながら言った」ここの表現が実に良い。
こだわったところなのですごく嬉しいです。自分の経験を引っ張り出して、リアリティをだそうとなかなかに苦心いたしました。
>表情の描写はいいけれども、主人公の内面の葛藤や感情をもう少し具体的に描くと、より共感を与えることができるのではと考える。
ここは自分でも悩んでいるところなのですが、できるだけ独白などではなく表情やしぐさで感情表現をしたいと思っている試みの最中という感じです。もっと精進したいと思います。
>「聞こえてくる地球の他の研究者たちの声を無視して、私はあの頃からずいぶんと大人びた彼女に声を掛ける」とあるけれど、どこに彼女がいるのかを探すといった、柚希との再会シーンをもう少し詳細に描けば、もっと感動的になった気がする。
ここは12日までに直しておきます。アドバイスありがとうございます……!
改めて、このような素敵な感想ありがとうございました。
ショートストーリーへのお礼はまたそちらでさせていただきます。
図々しくて申し訳ないのですが、もしよろしければ最近あげたもうひとつのロングストーリー部門に出している小説「心臓が満ちるまで」を読んでいただけると嬉しいです……!
本当にお時間があったらで大丈夫です。
このような感想は私も含め必ず高校生の力になっていると思います。ですが、どうかお体にお気をつけください。
本当にありがとうございました。
長文失礼しました。
螢惑星
作者からの返信
読んでいただきましてありがとうございます。
そんな事を言っていただけるとは恐縮です。
あくまで感想です。何かしらお役に立てたのなら幸いです。
素敵なお話だと思います。
勉強と創作に励まれて精進なさってください。
こちらこそありがとうございました。