フリーバトル&クリエイトRPG~のじゃロリ狐耳巫女が往くVRMMOの道~

フリーバトル&クリエイトRPG~のじゃロリ狐耳巫女が往くVRMMOの道~

作者 haryu

https://kakuyomu.jp/works/16817330666852842059


 狐耳と尻尾を持つ少女、狐崎楓がはゲーム会社クリエイトゲームコーポレーションから送られてきた最新VRMMOフリーバトル&クリエイトRPGをプレイしていく話。


 文章の書き方云々は気にしない。

 ファンタジー。

 主人公のキャラクターが魅力的。

 一章のみなので、楓の活躍はこれから始まっていくのだろう。


 三人称、狐崎楓(ウカノミタマ)視点と神視点で書かれた文体。

内面や感情が直接描かれており、語り口はカジュアルで親しみやすく、読者に理解しやすい。「のじゃ」という口調が個性を強調している。掲示板による物語の進行やキャラクターの関係性が対話を通じて描かれている。


 女性神話の中心軌道に沿って書かれている。

 山奥に住む狐耳と尻尾を持つ少女、狐崎楓は、一株約三千円ベンチャー企業、クリエイトゲームコーポレーションの株を購入し、株主となった。

 楓は縁側でお茶を飲んでいると部下の黒狐・蓮が、有名ゲーム会社となったクリエイトゲームコーポレーションの最新VRMMOフリーバトル&クリエイトRPGとフルダイブ式VRカプセル『VRCP-37』が贈られてきたと知らせてくる。

 このゲームが非常に人気であることを知り、興味を持つと、部下の狐たちの世話を任せて自身はゲームの中で冒険を始める。

 楓はゲームの世界に入り、キャラクター作成を行った。彼女は「ウカノミタマ」という名前を選び、種族ガチャで「神霊(狐)」を引き当てる。さらに、職業ガチャと装備ガチャで強力なアイテムを手に入れる。

 ゲーム世界に入った楓は、ステータスや装備を確認。彼女は非常に強力なステータスと装備を持っていることに気づく。詳細な装備の性能を確認し、北の草原で雑魚狩りをすることを決め、彼女の冒険がはじまった。

 楓は神装・機龍神装を使い、飛行性能を確かめる。北の草原でスライムを狩り、強力な技を使って大量のスライムを倒す。彼女は《終焉を呼ぶ赤き彗星》スライムを初めて討伐し、ワールドアナウンスで通知される。

 FBC公式掲示板で、楓の活躍が話題となる。プレイヤーたちは彼女の強さと装備に驚き、彼女の存在が広まっていく。さらにスライム狩りの動画が共有され、彼女の強さに驚き、本人の知らないところで有名となっていった。

 楓は「ウカノミタマ様を祀る会」というクランに招待される。クランメンバーは彼女を公認のクランマスターにしたいと提案し、楓はそれを受け入れるのだった。


 金髪の巫女装束のような服を着ている少女、狐崎楓の謎と、ゲーム会社クリエイトゲームコーポレーションから送られてきた最新VRMMOフリーバトル&クリエイトRPGを舞台にして、どのような活躍が展開されていくのかが気になる。


 キャラクターに魅力がある。

 主人公の狐崎楓(ウカノミタマ)は、狐耳と尻尾を持つ少女で、実に個性的。現代を舞台にしているとはいえ、はじめからファンタジー世界が物語られている感じ。

 彼女は狐の神様なのかもしれない。

 今では一株五万円にまで価値が高くなったクリエイトゲームコーポレーションの株を、ベンチャー企業だった安いときに購入していたおかげで、最新の人気ゲームが贈られ、遊べる幸運をもっている。

 彼女の強力なステータスや装備、冒険心が読者を引き込んでくれている。


 最新VRMMOフリーバトル&クリエイトRPGの詳細な設定やシステムがしっかりと描かれており、ゲームをあまり知らない読者にも、描かれているゲーム世界に没入しやすいようにしているところも良かった。ガチャシステムや装備の詳細、ステータスの確認など、ゲーム好きにはたまらない要素が満載している。

 ゲーム内の掲示板でのやり取りが、ネットなどでも見かける掲示板と同じような文章のやり取りがリアルに描かれており、他のプレイヤーたちの反応や感想が物語に深みを与えている。

 おかげで楓の存在が、ゲーム内において、どれだけ注目されているか、読者も参加者の一人のような疑似体験をもって伝わる。


 ただ、ゲーム内の詳細な描写や、戦闘シーンやステータスの確認シーンは、少し単調に感じられる。設定を読んでいる気になる読者もいるかもしれない。簡潔にしつつ、テンポを上げる書き方ができるかもしれない

 楓以外のキャラクター、黒狐・蓮やクランメンバーのシャルなどのキャラクターの背景や性格を、もう少し深掘りして描けば、物語に、より深みを持たせることができるのではと考える。

 長編小説としてみたとき、まだ一章の序盤なので、判断h軽率かもしれない。でも、本作はカクヨム甲子園のロングストーリー部門に応募された作品。

 字数と本作の内容は適切だったのかしらん。

 キャラクター設定での対話が単調で、少し硬く感じてしまうのは

 対して、掲示板内の文章のやり取りの対話は、掲示板としては自然な形だと思えるけれども、小説として読んだとき、どこまで感情移入できるだろう。

 主人公には、圧倒的な強さがあり、弱みらしいものがない。

 彼女の目的も、明確には明かされていない。しいてあげるなら、ゲーム世界を遊び尽くす、かもしれない。

 ゲームをよくプレイしている人、あるいはゲーム世界にフルダイブしてプレイする作品を好んでいる人には、本作は魅力的で楽しんで読むことができると考える。

 彼女の冒険は、まだ始まったばかりなのだ。






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