火薬の神様、ガンバー
俺を包んでいた光が収まると、そこは河原だった。
前回とフィールドが違う……っ!?
『拓海さん、バトルフィールドはランダムによって決まるため、毎回異なります。』
俺の疑問に答えるかのようにレーニアが教えてくれた。
しかし、ランダムか……。
場合によっては相手に有利になったりすることもあると言うことか……。
それより、今回の相手は誰だ……?
俺は正面を見据えると、そこには紙製の戦車のようなものがいた。
下に車輪が付いていなのか、鎮座している。
「レーニア、あれは何の神様だ……?」
『あれは、火薬の神様「ガンバー」ですっ!』
火薬の神様か……。
もしかして、あの戦車は花火か……?
『ガーハハハハっ!!俺の今度の相手は玩具のレーニアかっ!お前なんぞ俺のこの花火キャノンで吹っ飛ばしてくれるわっ!!』
ガンバーという火薬の神様は豪快に笑うと戦車の主砲をこちらへと向けてきたっ!
く……!やはり花火か……っ!
「花火は人に向けたらいけないんだぞ……っ!?」
『そうです!そうですっ!』
『やかましいっ!これは戦いなのだっ!くらえっ!!』
戦車花火はその主砲から火を……っ!
火を……吹き出さない……。
あれ……?
『……出ませんね。』
「……そうだな。」
『しまったーーっ!花火は自分では着火出来ないんだったっ!!』
ガンバーは花火の導火線に火をつけることが出来ずに狼狽えていた。
……アホか。
『すまんが、導火線に火を付けてはくれぬか……?』
「いや、そもそも俺は火なんて持ってないし……。」
『仮にあったとしても火を付けてあげる道理はありません!』
『ぐぬぬぬ……っ!こうなったらっ!神スキル「ファイヤーナパーム」っ!!』
ガンバーは神スキルを使うと、なんと紙製の戦車が燃え出したっ!
なんかすげぇ嫌な予感がする……っ!
「なあ、レーニア。あの中って火薬が詰まってるんだよな?」
『そうでしょうね。』
「それが燃えたらどうなるんだっけ……?」
『そりゃあ……、爆発しますね……。』
「……。」
『……。』
「逃げようっ!」
『逃げましょうっ!!』
俺は直ぐ様遠くへと走って逃げたっ!
その直後ガンバーの紙製戦車は中の火薬に引火し大爆発を起こしたのだったっ!!
『ば……、バカなーーー……っ!!』
ガンバーはそれだけを言うと、消えたのだった……。
あいつ、どうやって初戦を勝ったんだ……?
『ふ……、勝利の後はいつも虚しいですね……。』
いや、お前は何もしていないだろ……。
戦いに勝利した事で、頭の中に「1,200スキルポイントを入手しましたっ!」というメッセージが聞こえ、俺は光に包まれドームへと戻ったのだった。
ドームへと戻った俺はステータス画面を開くと、スキルポイントが1,600ポイントに増えている。
「なあ、レーニア。今回はスキルポイントが1,200ポイント手に入ったんだが……。」
『そうですね、勝ち進めばそれだけ多くのスキルポイントが手に入りますよ。』
勝ち進んでいけばそれだけより多くのスキルポイントが手に入るということか。
さて、それはいいけど何にスキルを割り振るか……。
楓の武器を解放しようかな。
何にするか……。
「……レーザーライフルにするか。」
悩んで結果レーザーライフルにスキルポイントを割り振る事にしたのだった。
=======================
残りスキルポイント
1,600→100
ステータス
攻撃 Lv3
防御 Lv3
スピード Lv3
獲得スキル
レーザーライフル NEW
おもちゃ対戦 ノン・タロー @nyan06
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。おもちゃ対戦の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます