ポムの街を目指して
木々の端々から朝日の射すモノー伯爵の街に繋がる街道沿いの森にて全裸の2人の男女が地面に被せたゴザの上で横になっていた。
「んん…何ですのぉ…あの無尽蔵の体力と大きなゴニョゴニョは、ですわ…」
マーガレットは顔を紅く火照らせながらギムの頬にキスをする。
「はぁ…マーガレットがある意味元気そうで俺は何よりだ。それと、その、なんだ…失神に至るまでしてしまい本当に申し訳ない…」
ギムは真面目に頭を下げる。
マーガレットが失神するまで盛ってしまった申し訳ない気持ちとある意味で濃い変態語に対する気持ち両方が混ざり合ってしまい、微妙な表情をしてしまう。
「それと、その、初めてが本当に俺で良かったのか…?マーガレットがその、最中に痛がってたから、勝手にそう思ったんだが」
賢者になったギムがマーガレットの頬に口づけをした後に話しかける。
「なぁっ!?ギ、ギムのギムがあんなに大きいのが悪いですのよッ!
しかも大きい上に持続力があって…硬くて、でも慣れ始めたら気持ちよくなるんですの…って、わたくしに何を言わせますのよッ!
と、とにかく私は貴方に初めてをあげたのは自ら望んだ事ですの。
これ以上とやかく言わないでくださいまし。私は貴方に惚れたのは間違いないのですからッ!」
マーガレットは艶めかしい肌を更に紅潮させながら言い、反撃とばかりに金髪縦ロールを振ってギムの後頭部をベシベシと叩く。
「マ、マーガレット、くっ、愛してる」
ギムは顔を羞恥で真っ赤にしながらも強い眼差しでマーガレットを見つめる。
「そ、そんなのわたくしもお、同じですわよっ…大好きですわ。ギム」
マーガレットはギムの熱い眼差しに耐えきれなくなり紅くした顔を背ける。
…
……
顔を紅くした2人が黙りこくり、数分が経つ。するとギムが口を開く。
「な、なぁ、俺たちこれからどうするよ」
ギムはこれからの行動をマーガレットに尋ねる。
「さぁ?わたくしは貴方が往くところについて往くだけですものッ!おーっほっほっほッ!」
マーガレットが高らかに笑う。
「私達は恋人であり一蓮托生の夫婦ですのよ…しかもわたくしは女なのですから、貴方が私の手を取って先導しなさいまし。男たるモノ嫁を軽々と担げなくてはダメですのよぅ!ギムッ!ただ、私は貴方について往くだけですわぁっ!」
マーガレットは左手を腰に添えて右手でギムをビシッと指差し強く宣言する。
「…マーガレット…君の愛おしい宣言でまた膨らんでしまった…すまん…」
「ですのおおおッ!??さ、さすがに腰を振るには体力が無いから…お口で良いかしら…?」
「あぁ…頼む…」
ドン引きと言わんばかりな顔をしたマーガレットはゆっくりギムの足元に移動し、髪をかきあげ、ギムの下半身に口づけをする。
「ッッ...行きますわよっ!」
……
数十分後
「ありがとうマーガレット」
ギムは汗を拭きつつマーガレットに向いて感謝を告げる。
「んっ良いってことですわよっ!ただ…わたくしも途中から疼き出して貴方を求めてしまいましたが…」
マーガレットはなんの汁か分からないベタベタした液体で汚れた顔と胸と下半身を布で拭ってギムに返答する。
「とりあえず服を着て。で、何処に往くか決めようか」
「そうですわね」
ギムが問いかけ、マーガレットはそれに頷
く。
…数分後目的地を決めた2人は、向かい合い。
「それじゃあ目指す街はハジ王国の隣国、マナ王国との国境沿いの街、ポムの街でいいか?」
「良いですわっ!たしかあそこはダナ辺境伯の街でしたわね」
服を着終わった2人が立ち上がる。
「よし、それじゃあ道中の街で色々と必要品
を買ってから行こう。」
「分かりましたわっ!いざ出発ですのっ!」
出会った時より親密になった2人は一夜を過ごした森を離れ、ポムの街を目指して進んでいく。
この後に巻き込まれる、
騒動など、微塵も想像せずに。
_______
どうも。黑兔です。
最後まで読了してくださり誠にありがとうございます。
小説初心者なため、まだまだ拙い本作ですが、暖い目で見届けて頂けると幸いです。
作者から一言
爛れた関係ではあるが、恋愛に拙い2人の話を書くのが非常に好きです。西大陸のハジ王国編がどのくらい続くか分かりませんが、せめて10話を目指して頑張ります。
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