第14話実験生活2日目、鳥が嫌いになりそうだ

「おう!無能、まだ仕事クビになってないんだな!」


「グ!」


「今日の飯はなんだ?」


「ポトフだ」


ポトフ、、ポトフ?めっちゃ料理やん




「おはよう」


「博士か?あの無能まだ生きてるんだな。もう死んでるもんかと思ってたわ」


「研究員達からの反発があってな。奴が作る飯が非常に美味しいらしい」


「あーーーあのポトフあいつのか」


「今日の実験内容を言うぞ」


博士は優しいな。普通は内容言わないだろ




「クエェーーーーー!!!」


「博士、、無理や!!勝てない!」


デカい鳥、ダチョウよりデカい


「なに?」


「俺死なないだけで!強くはないからな!」


危ない!嘴攻撃が当たる!あれ即死だろ!!




「ピキィーーー!!」


「博士ぇ!!魔物変えても無理やって!!!」


「・・・・」


魔物との戦いの実験は終わった。その代わり博士と話すことになった




「どうやって再生してるんだ?」


「分からん。勝手に再生してる」


「首が無くても何故喋れるんだ?」


「分からん。なんか喋れてる」


「何故酸素が無くても生きてるんだ?」


「分からん。なんか生きてる」


不毛と思ったのか、博士との話もすぐに終わった




「博士、あの魔物の実験無理じゃないですか?」


一人の研究員が話しかけてくる


「私もそう思っているよ。だが、やるしかない」


「解剖しようにもあんな一瞬で再生されたら解剖出来ませんし」


「毒物を投与しても一瞬で治癒しましたし、あれでは実験が出来ません」




血液を調べようにも、あの魔物は血を流さない


戦いにおいての強さを調べようと思っても、あの魔物は弱すぎた


軍事利用に使えないかと調べたが、使い道が思いつかなかった


社会の役に立てる策も思いつかなった




初めは自分がやりたいこと、全て出来ると思っていた


死なない魔物相手に色んな実験が出来ると


そう思っていた




あの魔物は俺の実験の役には立たない




そんなことを思いながらも、使えないかと魔物ともう一度戦わせてみた


「ぐぇ、、」


「不死、喰われました」


「・・・・」


もうダメだな。そう実感した






はずだった


「キェーーー!!」


「胃液でぐちょぐちょ」


「なんだあれは」


魔物の体が少しだけ、ほんの少しだけ光った




「俺のことを飲み込みやがって、殺してやる!」


「クェーーー!!」


「不死で不老で疲れない相手に、何十時間耐えれるかな?」


戦い方は非常に素人だった。だが、一発一発を確実に叩き込む、捨て身の戦い




「ハハハ!!目が痛いのか!?何度も殴ったからな!」


「クェーーーーー!!!」


「何度殺しても!俺は死なんよ!!俺は不死!」


勝てない魔物相手に、死なない魔物は数時間以上戦い続けた




そして


「勝利!」


「・・・」


勝てない魔物に勝った


「こいつって捕食出来るんかな?」


そして爆散した。適性が無かったようだ




「お前、名前は?」


「名前?彩菜蓮真。不死で不老の最強生物だ」


「私の名前は、木城芽瑠だ。お前を調べ尽くし、魔物に怯えない社会を作るのが目標だ」


「・・・」


俺の夢を、こいつで叶えようと思った。一般人が魔物に怯えない生活を


姉さんが戦わなくていい世界を作る為に




「き、きじょうめる?」


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