第13話実験生活1日目、マジで無能な奴を見つけた

「やあ。おはよ」


「ガアアアアア!!!!!!!!」


「おい。誰も睡眠剤を使っていないのか?」


「使いましたよ。だけど効かないんですよ」


「なに?ヒドラにも聞いた睡眠剤が効かないとは」




「ふぅ、誰だ?お前」


「・・・・」


「なんだ?喋れないのか?人間は知能が低いのか?」


「・・・急に冷静になったな、、今のは撮れているな!」




研究所かな?偉そうな白衣の人がいるし、俺を捕まえた奴らもいるし


てかここ寒いな。こいつらの服貰うか


「ナ!動くな!」


「さむさむ、よいしょと。いやーここ寒いね。冷蔵庫の中か?」


「研究員の服を強奪するのはやめて貰おうか」


「やだよ。なんでお前らの都合に合わせないとダメなんだ?」


嫌だ嫌だ。人間の傲慢な所が、見下し来ている瞳が




「魔物風情が」


「殺してみるか?不死の生物を?」


パァン!!


「オイオイ急に撃つなよ。びっくりするでしょう」


「本当に不死だな。痛みを感じる様子も無い」


「実験生物にするつもりかい?ウイルスの実験?それとも兵器の実験か?」


「いや、解剖だ。貴様の生態、どうやって再生しているのかを調べつくしてやる」


「おう。頑張れや。気に入らなかったら暴れるからな」




実験生活1日目


「飯はまだか?」


「はぁ?ほら、喰えよ」


「なにしてんだ?食いかけは要らんぞ」


「魔物にはこれでいいだろ」


こいつバカか?俺の手が届く範囲にこいついるんだぞ?


殴るか




「カッハ!」


ビーー!ビーー!ビーー!!


研究員の一人を殴った瞬間、警報が鳴り響く


「ま、魔物風情が、俺を殴りやがった!」


「ダメこいつ。もっと上の奴呼んで来い。こいつはダメすぎる」


「なんの騒ぎだ!」


「ハ!報告いたします」


「おい。博士」


蓮真は警備員を押しのけ、博士に近づく




「あいつどんな教育してるんだ。目の前で煽って来たぞ」


「何故お前はここにいる?」


「は?お前らがここに連れて来たんだろ。忘れたんか?」


「拘束」


体を警備員に押さえつけられる




「・・・専用の檻にしっかりとちゃんと入れておけ」


え?間違えることってある?これでも知能ある魔物なんだぞ?種族的に


それを間違えた場所に入れることってある?


「ここに入っておけ!」


「・・・博士、お前ってバカなのか?俺が言うのもなんだが、俺結構大事な実験生物だろ?」


「はぁ、、私も驚いているよ。ここの施設の人間はここまで無能なことに!!」


「・・・・」


俺が殴った研究員が俯いてるのを見るに、、あいつがミスったんだな


マジで無能やん




その後博士に色々と実験される


「寒さを感じているが、体が一向に凍らないな」


「寒い」




「熱さも同様に感じているのに、体が一切熱を溜めこまない」


「熱い。水くれ」




「水中でも呼吸無しで生きている。水圧にも耐えているな」


「涼しい」




「・・・そもそも酸素が無くても生きているな。体調不良も起こしていない」


「なんの実験してるん?暇なんだけど」

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