第8話実質ok出たってことでいいよな

「急いで避難してください!!!」


「は、はい!」


「テレビ局の皆さんも!」


「カメラ回し続けろ!木城桜が暴龍を倒す所をカメラに収めるんだ!!」




嫌になる


何故避難しないんだ?私を過大評価しすぎた


暴龍は人間が一人で勝てる相手では無い


なのに


「早く避難して下さい!!」


「大丈夫です!あなたが我々を守ってくれるんですから!!」


何故この人達は私が一人で勝てると思っているのだろう




「木城!桜!!」


「!!」


聞き覚えのある声が上から聞こえる


不死で不老を自称している私達人間に似ていた魔物




「ハハハハ!!相変わらず美人だな!」


「・・・・」


「速攻攻撃してくるじゃないか!!」


四肢を切断し、胴体を何個にも斬るが


「声を聞かせてくれよ」


「・・・・」


瞬きの間に再生される




「君って可愛い系より美人系だよね」


「・・・・」


「足斬っても倒れる前に再生されるよ」


「・・・・」


「ちょ、早い早い!!剣速が速すぎる!!見えない!」


再生限界まで斬り続ける!!




「おお!木城桜さんが魔物を圧倒しています!」


「早く避難して下さい!!」


「もう無理矢理連れて行くぞ!!」


「ちょっと離してください!!暴行されたってニュースを放送しますよ!」


「グ!」


もっと剣を振るう速度を、力を込めろ


後ろの人達が逃げれるまでの時間を稼ぐ!!




「なあ。これどっちも不毛じゃね?」


「・・・・フ!」


「お、右腕がめっちゃとんだ」


1秒未満で右腕が生えてくる。この魔物は殺せるのか?


そんな疑問が木城桜の頭の中に思い浮かぶ


「俺も歩けないんだけどさ、君も動けないだろ」


「・・・・」


「俺は君と話したいだけなんだよ。ほら、この純粋な瞳を見なよ」


「私には魔物の瞳にしか見えませんね」


大きく踏み込みながら、剣を振り下ろす




「喋ってくれた!!嬉しい!」


「ッチ!」


「ああ!!ほんとに好きだ!結婚はまだ早いから!」


「ク!」


掴まれた!!!


「好きだ!俺と恋人になってくれ!」


「拒否します!!」


「うお!」


「私より強い人としか付き合う予定は無いので!!!」




カッコいい。美人でカッコいい


「私より強い人としか付き合う予定は無いので!!!」


「それに魔物は入ってるか!?」


「強くなってから来てください!!」


ますます彼女が好きになる




「今回は帰る!!強くなったらまた来る!!」


「帰しません」


「その言葉はやめてくれ!!心がキュンっとなる!ドラ!!!!」


「はぁ、都合のいいように使われてるよ」


「暴龍!!」




「効かないよ。早く背中に乗って」


「はいはい」


「ク!」


木城桜の攻撃、全てが弾かれる


圧倒的なる防御力




「追いかけられても面倒だし、適度に壊しておかないと」


「ナ!」


木城桜の全身が悲鳴をあげる。音波攻撃を食らい、体中の骨が折れた音が聞こえる


「おい!!ドラ!!!」


「うるさいよ。彼女が本気で襲ってきたら俺も殺さないといけなくなっちゃう」


暴龍の姿が消える


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